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ロシア経済と米国のサブプライムローン問題
- 2008/04/20(日) 15:55:55
ロシア経済と米国のサブプライムローン問題より転載
2007年12月29日
ロシア中央銀行の公定歩合が10%であることに象徴されるように、
ロシアでの国内借り入れのコストは高い。
今年上半期における銀行セクターの対外債務の残高は、
対年初比で30%増加し、1300億ドルを超えた。
さらに銀行と事業会社の対外債務は、
初めて3000億ドルを超え、GDPの25%に達した。
ことを重く受け止めた中央銀行は対策に乗り出した。
まずは、中央銀行からの借り入れの担保に関する規制を緩和し、
大手銀行だけではなく、中堅銀行も
中央銀行から資金を調達できるようにした。
ロシア中銀の銀行セクター流動性維持対策の結果、
市場には1000億ルーブル(約4700億円)の資金が流入するとの見通しである。
対策の効き目があったのか、あるいは国際金融市場の落ち着きが
ロシアにまで及んだのか定かではないが、
銀行間市場の金利が10月19日時点では4.35%まで下がった。
ロシア経済に対する米国のサブプライムローン問題の影響は、
そこまでと言ってもいい。
しかし、一方で、ロシアにもそれとよく似た問題が
潜んでいることを思い起こさせるという副次的な効果もあった。
ロシアにもよく似た問題とは・・?
対外債務の使途と消費者金融との繋がり
海外から借りた資金の使途を調べると、
消費者向けローンに使った銀行が少なくない。
数年前から始まった消費者向けローンの残高は、
まだGDPの5%程度であるものの、急ピッチで伸びている。
実は、そのローンが早くも不良債権化し始めている。
不良債権の比率は、銀行によって、
貸出残高の5〜30%というばらつきがあるものの、
中央銀行は事態を深刻に捉えている。
不良債権化の1つの原因は、銀行側にあると当局は考えた。
多くの銀行の個人向けローンの広告に記載された利息と
実際の利息の間では大きな乖離(かいり)があった。
おおよそ18%〜20%という利息で借りていると思った人でも、
後になってから口座開設手数料や口座管理手数料など、
ありとあらゆる手数料を取られるので、
これを計算に入れれば年率で60〜80%もの
利息を払わないといけないことに気が付く。
典型的なのは、ロシアの1200行以上の銀行の中で、
第10位(資産ベース)に位置するロシアン・スタンダード銀行の問題だ。
この銀行のビジネスモデルは、まさに海外で調達した資金を使って、
高い利息で個人に貸すのである。
2004年に、1年間の消費者金融に関する情報を開示したが、
その際の利息は29%であった。
しかし、実際の利息には手数料を加算しなくてはならないので、合計66%であった。
そのため、当局に目を付けられ、警告を受けた。
日本のバブル時代を思いださせる勢いで伸びているロシアの国内消費。
これが経済成長のエンジンになっていると専門家はいう。
しかし、その経済成長の根底にあるのは、所詮、原油高騰である。
ドル安のことを無視したとしても、
経常収支の黒字を脅かす輸入の急増(前年対比で2007年1〜9月の間、48%増)と、
個人ローンの不良債権化が気がかりである。
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