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「尿素の海洋投入」をフィリピン政府が承認
- 2008/03/14(金) 11:23:54
WIRED NEWS より転載
「尿素の海洋投入」をフィリピン政府が承認:
ビジネス化した温暖化対策 2007年11月 8日
オーストラリアのOcean Nourishment(ONC)社が、
余剰二酸化炭素を吸収するという目的のもと、
フィリピン諸島の南西に位置するスールー海に
大量の尿素を投入するという計画を進めているが、
フィリピン政府がこれを承認した。
環境活動家らによると、尿素の海洋投入は
環境に悪影響を及ぼすリスクを秘めており、科学的にも根拠の弱い賭けだという。
地球工学に関する国際的な規制がないことの
危険性を浮き彫りにする一件だ。
尿素の海洋投入は、鉄の海洋散布と同様に、
温室効果ガスを吸収するプランクトンの増殖を養うとされている。
しかし、鉄の散布については、複数の科学者が
さらに二酸化炭素を生成する可能性があると指摘し、論議を呼んでいる。
さらに、尿素の投入は、鉄の散布と比べても研究が進んでいない。
複数の環境保護団体は、声明の中で次のように述べている。
これまでの科学文献で、農業で流出した尿素と窒素肥料による汚染は、
有毒な藻類の繁殖につながったとされており、
酸素欠乏による死の海域を生み出す可能性がある。
これらの環境保護団体は、『ロンドン条約』加盟国会議に対して、
鉄の散布だけでなく尿素の投入についても検討することを求めている。
ETC Groupのプレスリリースによると、米Planktos社が、
ガラパゴス諸島付近で大規模な鉄散布を計画しており、
ロンドン条約加盟国会議は現在これについて検討中という。
ロンドン条約は国際海事機関が1972年に制定したもので、
廃棄物の海洋投棄を禁じている。
尿素を単に海洋に投入することは違法だが、
その一方で、二酸化炭素を吸収するためにそれを行なうことに
関しての解釈は曖昧で、認められていると解釈もできるし、
少なくとも禁じられているとはいえない。
こうした規制の抜け穴は、海洋と陸上の両方についての
大規模な気候修正プロジェクトに対する国際的なガイドラインが、
全般的に欠けていることを象徴している。
ONC社がスールー海で準備している尿素投入は、
将来マレーシア、チリ、アラブ首長国連邦での実施も計画されている。
気候変動に商機を見いだす起業家精神は今後も増加し、
このようなプロジェクトもますます増えて行くだろう。
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