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『エシュロン』を陥れるハッカーたち

  • 2008/03/13(木) 14:10:01

http://wiredvision.jp/archives/199910/1999100705.htmlより転載

『エシュロン』を陥れるハッカーたち
1999年10月 7日

モサド。爆弾。ダビディアン。MI5。

もし、あちこちに散らばっているサイバー活動家グループの直感が正しければ、
上に挙げた単語は、米国家安全保障局(NSA)が
一部を管理している世界的なスパイ組織の
キーワード認識フィルターにひっかかってしまう。

まるで神話のように実体の見えない
世界規模のコンピューター・スパイ・ネットワーク、
『エシュロン』(Echelon)は、
テロリストの疑いのある者や敵側の通信を探り出すために
世界中のあらゆる電子メール、パケット通信、電話での
会話などをチェックしていると報じられている。

ひとたびこれらの特定のキーワードが
電子の雲の中から引っ張り出されると、
その会話や電子メールは記録されてしまうと言われている。

プライバシー擁護活動家たちは、何年もの間、
自分の署名ファイル中にこれらの単語を入れてオトリとして使用してきた。

しかし10月21日、『ハックティビスト』メーリングリストから
生まれた活動家グループが、もっと大規模にエシュロンを罠に掛けようとしている。

「(エシュロンが)何の役に立つのか?」と、
人権擁護派の弁護士であり、米国公正連盟の
議長であるリンダ・トンプソン氏は言う。

トンプソン氏については、1994年の名誉毀損反対同盟の報告には、
「国民軍運動に関しては全国的に影響力のある人物」
と述べられている。

また、米国公正連盟についても、同報告は
「新世界秩序を無力化し、一般米国市民に真実を明らかに
することに力を注ぐ団体」と評している。

名誉毀損反対同盟によると、トンプソン氏は、
全50州の国民軍と接触があると主張しているという。

トンプソン氏は、米国公正連盟のニュース・サービスの記者である
ダグ・マッキントッシュ氏や
ハッキング活動家メーリングリストのコミュニティーのメンバーたちとともに、
このシステムに関心のある人たちに対して、
10月21日に引き金となる単語のリストを
自分の電子メールに付記するように呼び掛けた。

このキャンペーンは、ネットで広まり、ドイツ語に翻訳された。

主催者たちは、このシステムに対する意識を高める手段として
この『エシュロンを窒息させる日』が世界中で実施されることを望んでいる。

NSAも、英国のGCHQも、エシュロン・システムの存在を認めている。

その能力に関しては、欧州議会で議論がなされている。
エシュロンに関係しているとされるオーストラリアの
防衛信号理事会は最近、『UKUSA』の存在を認めた。

UKUSAとは、5ヵ国の通信機関が交わした合意で、
このシステムを管理していると伝えられている。

昨秋、ワシントンに本拠を置く市民権利擁護団体、自由議会財団は、
このシステムに関する詳細な報告書を議会に送付したが、
このシステムは議題に上らなかった。

10月21日のキャンペーンは、このシステムについて
一般の意識をさらに高めたいと願ってのことだ。

「大部分の人がこのシステムに対して腹を立てている」
とトンプソン氏は述べた。

「これがSF映画などではないことを知れば、大半の人は激怒するだろう」

しかし、活動家のコミュニティーに所属するオーストラリアの会員の1人は、
『エシュロンをやり込める日』が、
一般市民が政治的に管理されている技術について知る日となって、
被害妄想を育む日とはならないで欲しいと願っている。

「一般市民の意識を高めることによって力を与えるべきで、
怖がってインターネットを使わなくさせる
ようなことがあってはならない」
と、サムとだけしか名乗らないこの活動家は語った。

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