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ナゴルノ・カラバフ

  • 2008/03/09(日) 12:09:13

http://www.russigator.ru/cis/detail/azerbaijan.htmlより転載

アゼルバイジャンの首都バクーといえば、
第二次世界大戦でソ連を攻めたドイツ軍が石油を求めて向かったところです。

ノーベル賞で有名なノーベルさんの会社も、ここで石油を掘りお金持ちになりました。
確かに石油がたくさん出ます。

一時はソ連全体で産出する石油の8割が、アゼルバイジャン産だったそうで、
1901年には、世界の石油の半分をここで生産したそうです。

アゼルバイジャンは、隣のアルメニアと仲が悪いです。

アゼルバイジャンの中にナゴルノ・カラバフという州があるのですが、
ここにはアルメニア人がたくさん住んでいます。

元々勝手に国境を引いたスターリンに問題の発端があります。

で、アルメニアにくっつきたいと思った
ナゴルノ・カラバフに住むアルメニア人が帰属運動を始めて、戦争になりました。
ソ連崩壊直後です。

激しくやりあって、結局アルメニアが優勢でした。
ロシアはどっちつかずの立場だったのですが、アルメニアを応援しだしました。
アゼルバイジャンは怒りましたが。

94年に一応、停戦しました。
アルメニアがナゴルノ・カラバフを占領したままの形です。

ところで、アメリカもナゴルノ・カラバフ問題に一肌脱ごうと、やってきました。

アメリカは「領土交換したらいい」と言って、ナゴルノ・カラバフをアルメニアに、
そしてアルメニアの領土の一部をアゼルバイジャンにあげる案を出しました。
その案だと、アゼルバイジャンとトルコが、国境を接するようになります。

これは、アゼルバイジャンにとってはうれしいです。

同じイスラムの国で仲がいいトルコと隣同士になると、
トルコに向けてパイプラインを建設して、
ロシアに邪魔されることなく石油を直接輸出できます。

当然、ロシアのこの地域への影響力が下がります。
もちろんアメリカはそれが狙いです。
で、ロシアは「ふざけるな」ということで、この案に反対してます。

97年にアゼルバイジャンはロシアと、友好・安保条約を結びました。

ロシアはここでナゴルノ・カラバフ州を、
アゼルバイジャンに属していると公式に認めました。
でも結局、ナゴルノ・カラバフ問題は解決していません。
いつ解決するかも、分かりません。

一方で、カスピ海の石油開発に燃えるアゼルバイジャンは、
さっそく穴を掘って石油をじゃんじゃか生産しようと、
カスピ海の分割について周辺諸国と話し合いました。

とにかく、アゼルバイジャン沖の石油を確保しておこうと思ったわけです。

しかし、ここで「待った」をかけたのが、ロシアでした。
「石油資源の開発は、環境の悪化をもたらすのです。
水質が悪化します。
カスピ海の貴重な動植物を守るためにも、
もっとカスピ海の環境についてしっかりと相談しなければなりません」。

立派な精神です。さすがロシア。
環境保護に人一倍熱心です。
日本海に核廃棄物を捨てて知らん振りしている国とは思えないほどです。

さらにロシアは突然
「カスピ海は、海じゃなくて湖なのです。海と思っている人は誤解をしています」
と言い出しました。

国際法を見ると、海と湖の違いは歴然です。

海なら自分の領海を自由に開発できますが、湖はそうはいきません。
湖に接する国全部と話し合って合意しないと、開発できません。
ロシアも沿岸国ですから、ロシアの同意を得ないことには、
誰も開発できなくなります。

ロシアは実に頭がいいですね。
ちなみにロシアの学校の教科書には
「カスピ海は世界で一番小さい『海』」と書いてあります。
筆者は別にどーでもいいですけど。

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