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解離性同一性障害(多重人格)
- 2008/03/07(金) 13:50:15
http://www.d5.dion.ne.jp/~city/ng2/act02.htmlより転載
解離性同一性障害
(Dissociative Identity Disorder 略称DID)
“多重人格”の現在の正式診断名(1994年に名称変更)。
ひとりの人に、明瞭に区別される2つ以上の人格状態が存在する病態。
“解離(乖離)”とは例えば、
ぼうっとしている状態、
何かにとりつかれているかのような状態、
狂乱状態、ある種の記憶障害などを指します。
空想に耽るあまり、一時的に
現実と空想の区別がつかなくなる状態も一種の“解離”です。
解離性同一性障害(以下DID)の症例では、
数名ないし数十名の“二次的人格状態(以下交代人格)”を示し、
最も多いものでは二百以上の交代人格を有するケースもあります。
交代人格は年齢、性別、人種、好み、筆跡、家族などが
それぞれ異なることがあり、多くの場合、
名前か呼び名、あるいはニックネームを持っています。
“本来の人格(以下主人格)”は、
交代人格の言動についての記憶がないのが通例で、
交代人格が優勢な時間は記憶喪失として体験されます。
よって、自分の知らない人物から違う名前で呼び止められたり、
買った覚えの無いモノを所有していたり、という現象が起こり得ます。
ただ、それぞれの人格間で共通記憶を持っていたり、
“主要な交代人格(ホスト人格)” は主人格や他の交代人格が優勢な時にも
共通意識を持っていたりすることがあります。
DIDは“心的外傷(トラウマ)”が原因となる場合が多く、
そのほとんどは幼児期に受けた何らかの
肉体的精神的苦痛に起因しています。
慢性的に心的外傷にさらされている子供は、
「これは自分に起こっている出来事ではない」
「何も起こらなかった」
「痛くない」と自己催眠をかけ、
苦痛から精神的避難をすることによって事態を乗り切ろうとします。
DID患者の各々の交代人格はそれぞれの機能を持ち、
孤独な主人格を保護し、慰める友人役、
主人格の代りに痛みや悲しみをひき受けたり、
主人格には許されないような積極さや活動性・奔放な性格を持っていたり、
主人格には危険すぎる攻撃性や自殺衝動を持っていたりします。
このような多くの交代人格を持つことで
その時々の危機における負担を軽くすることができ、
それによって、子供は厳しすぎる人生をかろうじて
発狂せずに生き延びられると考えられます。
ですから、DIDは虐待のような避けられない
苦痛と困難な状況を生き延びるための戦術とも考えられます。
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