カーギルが送り込んだベアード博士

  • 2008/03/01(土) 11:34:35

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地下水位が上昇すると、地下水は土壌中の塩分を溶かし、
土壌表面まで押し上げる。
その結果、樹木や植物が処理できる塩分の限界を超え、
その塩分によって樹木や植物は死に追いやられる。

そして、小川や川、湖に流れ込んだ塩分は、蒸発によって濃縮される。

豊かさの限界第2集
大地はどこまで人を養えるか
http://video.google.com/videoplay?docid=-802971980151884806&hl=en
その2  08:49〜09:39

ガイ・ベアード博士の発言です。

「最高の収穫を上げたいという農民たちの思いが、大量の化学肥料と水の使用につながり、
地下水の上昇を加速させたのです。
こう言うと農民に責任があるように聞こえますが
彼らは近代農業の利益追求の世界に飲み込まれてしまったのです。
その結果、耕地を喪失する結果につながってしまいました。
緑の革命が問題を加速させました。」

塩類集積によって耕地が失われたが、いったい誰に責任があるのか?

みなさん、この発言から誰に責任があるかわかりますか?

豊かさの限界1集と2集を見ましたが、この場面だけは強烈に印象に残りました。

支離滅裂。論理性のなさ。
アメリカ人は論理性がありません。
日本人はもっと論理性がありません。
ベアード博士は科学者のはずなのに。

緑の革命も責任があります。
しかし問題を加速させたと言っていますから、第2次的な責任です。

農民には責任がありません。
農民に責任があるように聞こえますが、と発言しているからです。

残ったのは農民たちの思いです。
農民には責任がないが、農民の思いが責任がある。

これで意味がわかりますか?

ところで農民たちにこんな思いを抱かせたのは緑の革命です。

高収量種子を提供して食糧増産の夢を与えたのです。

緑の革命こそ責任があります。

緑の革命が塩類集積を惹き起こし、耕地を喪失させたのです。

ベアード博士は真実を知っていたから、
苦し紛れにこんな発言をしたのではないかと推測します。

高収量種子の作物は根が短いそうです

根が短いから地中深くにある水、肥料にはとどきません。

これで緑の革命が大量の水と化学肥料を前提とする理由がわかります。

それだけではありません。

根が短いと塩類集積を招きやすいのではないかと思っています。

上の写真の一年生の浅い根の農作物と牧草を見ると
地下水がよく上昇しているのがわかります。

塩害はメソポタミアの昔からありました。
そして世界中で起きる現象です。

カーギルが送り込んだ農業の専門家であるベアード博士は
当然塩類集積が起こることを予想していたはずです。


作物増産を喜ぶインドの農民が、
もっと水と化学肥料をやればさらに増産できるのではないか
と思うのは当然のことです。

ベアード博士はインドにいてなぜ助言しなかったのか?

なぜ現地の農業指導員を育成しなかったのか?

なぜ塩類集積を放置し、耕地を喪失させたのか?

緑の革命はたしかに食料を増産しました。

食料の増産だけが緑の革命の目的ではありませんでした。

これはカーギルが緑の革命を推進していることからいえば
とうぜんのことである。

民間会社は利益追求が本来の目的です。

トラクター、化学肥料、農薬が売れればよいわけです。
緑の革命を始めるとこれらをカーギルに依存することになります。

インドの農業はアメリカの民間会社の支配の下にあるといえます。

耕地の喪失がないままこの高収量作物を作り続ければ、
穀物の価格は暴落したかもしれないでしょう。

現在でも戦略的(つまり人為的)に穀物価格を高騰させています。

耕地の喪失も緑の革命の一つの目的であったかもしれません。

アメリカ式の単一大量栽培技術を導入したところで
塩害が発生している例が世界各地で見られます。


石油を輸出する国はたくさんあります。
天然ガス、石油といったエネルギー資源は
ロシアの台頭が著しくなっています。

穀物輸出に余裕がある国はアメリカ、カナダ、オーストラリア、
アルゼンチン、ブラジルぐらいしかありません。

オーストラリアの6年連続の干ばつは気になりますが。

アメリカはエネルギー資源から食料資源へと
戦略資源を転換するでしょう。


これを象徴するのがインドに対する第2の緑の革命ではないかと思います。

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