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中国のダストボール
- 2008/02/29(金) 14:00:30
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/ecoeconomyupdate2003-6.html
より転載
前進する砂漠との戦いに敗れつつある中国
砂漠の拡大は、1950年以降、どの年代でも加速している。
過耕作や過放牧が集中し、歴史的な規模の黄塵地帯を作り出している。
中国北部や西部の一部にはほとんど植物が残っていないため、
晩冬や早春の強風は、元に戻るのに何世紀もかかる表土を、
まさにたった1日で何百万トンも吹き飛ばしてしまう。
砂塵で農地は埋まり、放牧された家畜が死んでしまい、
生計手段を失った農民や牧畜民は、もっと大きな犠牲を払っている。
アメリカ大使館員が内蒙古自治区シリンゴルを訪問後、
2001年5月に出した報告書は、
シリンゴルの97パーセントは
当局の発表では草地と分類されているが、
3分の1は砂漠のようだと指摘している。
同報告書によると、シリンゴルの家畜の数は、
1977年には200万頭だったが、
2000年には1,800万頭に増加した。
過耕作はいくぶん改善されている。
しかし、過放牧はほとんど減少していない。
中国のウシ、ヒツジ、ヤギの数は、
1950年から2002年の間に3倍になった。
同程度の牧養力を有する
アメリカのウシは9,700万頭であるのに対し、
中国は1億600万頭である。
ヒツジやヤギは、
アメリカが800万頭であるのに対し、
中国は2億9,800万頭である。
ヒツジとヤギは、中国の西部や北部に集中し、
その土壌の保護に必要な植物を壊滅させている。
そして風が、表土を吹き飛ばし、肥沃な放牧地を砂漠へ変える。
アジア開発銀行による甘粛省の砂漠化評価によると、
4,000もの村が吹き積もる砂塵に侵略される危機にある。
1930年代のアメリカで起こったダストボール
(ロッキー山脈東麓の黄塵地帯)では、
約250万人の『オーキー』(オクラホマ出身の移動農業労働者)
などの難民が土地を離れることを強いられ、
その多くはオクラホマ州、テキサス州、カンザス州からカリフォルニア州へと向かった。
しかし、中国で形成されている黄塵地帯ははるかに大きく、
そのうえ、1930年代のアメリカの人口は
わずか1億5,000万人であったのに対し、
現在中国の人口は13億人である。
アメリカの移民は100万人単位であったが、
中国では最終的に1,000万人単位になるかもしれない。
『内蒙古自治区の怒りの葡萄』
という題のアメリカ大使館の報告書が指摘するように
「不幸にも、21世紀の中国の『オーキー』には
カリフォルニア州のように逃れる場所はない。
少なくとも中国国内には」
現時点では、砂漠の前進を阻止する計画は
何ひとつ実施されておらず、また、構想段階にもない。
中国は世界経済に大きな影響力をもっており、
世界中が、前進する砂漠との戦いにおける中国の勝利に関係がある。
しかし、勝利は容易ではないだろう。
全国人民代表大会環境資源委員長のチュ・グェピン(曲格平)は、
技術的に実現可能な地域での土壌の改善には、
283億ドルかかると予測している。
黄砂によるダストボールも前にあったイラストのように
猛威を振るっています。
今ではジエット気流に乗ってカナダ、アメリカのアリゾナまで
黄砂が飛んでいます。
日本と協力して植林を行い、
農地の拡大が成功しているところもあります。
しかし、過放牧によって砂漠化が進んでいます。
そのため2つの砂漠がつながって
1つの砂漠となっているところが2ヶ所あるそうです。
これでは中国の食料の自給率は悪くなるばかりです。
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