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電子レンジ的な“殺人光線

  • 2008/02/27(水) 23:30:53

http://peaceact.jca.apc.org/paml/400/427.htmlより転載

 電子レンジ的な“殺人光線”

元々、「電磁波兵器」は対人殺傷用の
“殺人光線”として開発努力が行なわれました。

日本では第二次大戦中に仁科研究室が原子爆弾の
研究委託を受けていたのですが、
実用可能な高濃度のウラン同位体を分離しようとすれば
数十年はかかるだろうということで、
理論的に無理だという結論になりました。
  
仁科研究室で「不可能」とされた原爆をアメリカが作ったのは、
少数の分離施設なら数十年かかるものを、
めちゃくちゃに大規模な施設にして、
わずか数年で仕上げてしまったわけですが……。

とにかく原爆開発がうまくいかないので、その埋め合わせに、
海軍第九研究所が着手した“殺人光線”開発計画を精力的に進めました。

これは現在の電子レンジの原型ともいうべきもので、
巨大なマグネトロン管からマイクロ波を空中に放射して、
飛来するアメリカの爆撃機を
焼き落とすのが最終的な目標だったそうです。

しかし電子レンジをみればわかるように、
それには途方もない電力が必要なわけで
事実上は不可能な、荒唐無稽な話でした。

もっとも、仁科研ではマグネトロンで
小動物(たしかウサギだったとおもいますが)を
焼き殺すことまでは成功していたとのこと。
ちょっとした電子レンジだった、というわけ。

電子レンジ(microwave oven)そのものは、
レーダーの近くで作業をしていると身体に熱感を感じる、
という第二次大戦当時の技師たちの体験がきっかけで、
マイクロ波の熱作用が注目され、
それを応用する形で開発されたわけです。

いっぽう、戦後の日本では、
電気エネルギーをマイクロ波に変換して
遠方に送るという応用のかたちが考案され、
たしか京都大学の工学部だったと思いますが、
電気モーターでプロペラを回して飛ぶ模型飛行機に
“マイクロ波発射砲”の照準を合わせ、マイクロ波を照射して、
これを飛行機の側で電流にもどしてモーターを回して飛ぶ

という実験を行なっているのが、数年前にテレビで紹介されていました。

電子レンジはマイクロ波による熱作用で物体に損傷を及ぼす装置です。

つまりマイクロ波を長時間あてていると、
物体のなかの水分子の運動が誘発されて、
熱で物が暖まるのとおなじ効果を生み出すわけです。
こうして物体は内側から“温められる”というわけ。

つまり熱作用は、実際には長時間マイクロ波を
浴びていなければ生じません。

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