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中国・インドのバイオ燃料生産
- 2008/05/25(日) 14:34:17
中国・インドのバイオ燃料生産 食料作物栽培のための水の不足を深刻化
国際水管理研究所
農業情報研究所(WAPIC)より転載
10月11日に発表された国際水管理研究所(IWMI)の研究報告が、
既に深刻な水不足に悩む中国とインドにおける
現在のバイオ燃料生産の拡大は、
増大する人口を養うための作物に必要な水の不足を一層深刻化すると警告、
トウモロコシやサトウキビを原料とする
バイオ燃料の代替生産方法を追求すべきと論じているということだ。
これは、バイオ燃料生産の水と土地への影響に関する
この二つの国に焦点を当てたモデル分析の結果を受けたものだ。
インドでエタノール生産のために使われるサトウキビのほとんどすべて、
中国でエタノール生産に使われるトウモロコシの45%が
灌漑水に依存している。
両国とも、厳しい水不足に対処するために、
水が豊かな地域から不足する地域への水移転プロジェクトを開始したが、
これは費用、環境影響、
大規模ダムによる多数の人々の移住などのために異論が多い。
水使用量がもっとすくない別の方法が採られないと、
バイオ燃料は環境的に持続不能になる。
インド政府は今月10日、今まで10州で義務化していた
石油へのエタノール5%のブレンドを全国一律の義務とすることを決めた。
10月からは10%ブレンドすることも承認、
2008年10月からは、一部例外地域を除き、これも義務化することを決めた。
既に2003年に示された方針を具体化するもので、
そのための生産奨励措置(低利銀行融資)も決めた。
ただ、全国で10%義務化ということになると、
10州で5%ブレンド義務化の場合の
3倍以上のエタノールが必要になると推定されている。
これをサトウキビ以外の作物から生産する計画はなく、
必用量を国内生産で賄うとすれば水不足の加速は不可避である。
インドに関しては、バイオディーゼルの大増産計画はそれ以上の心配の種だ。
インドの液体燃料の主流はディーゼルで、
ガソリン消費は1億バレル弱に対し、
ディーゼルは3億バレル以上を使用する。
そこで、政府は輸入石油依存を減らすために、バイオディーゼルの大増産を目論む。
その原料として白羽の矢を立てたのが、
今、荒地、乾燥地でも育ち、
食料生産とも競合しないと
世界中で注目を浴びているヤトロファ(アブラギリ)だ。
いくつの州は、既に小規模農家に苗を無償で配り、加工工場も立ち上げた。
国全体のヤトロファ栽培面積は、
今や50-60万haに達しているのではないかという。
インドだけではない。
中国も今年2月、既に200万haにヤトロファが栽培されており、
2010年にはさらの1100万haが追加されるだろうと発表した。
隣のミャンマーでも数百万haの栽培計画があり、
フィリピンも最近、70万haの栽培計画を発表した。
中国、欧米企業は、アフリカやインドネシアなどにも、
ヤトロファの大規模栽培地を物色している。
ヤトロファから生産されるディーゼルが高品質で、
菜種、ヒマワリ、大豆から生産されるものより高性能であることは実証された。
この研究者は、安価で・村レベルで
容易に複製できるバイオディーゼル精製装置も作り上げた。
ヤトロファの大規模栽培のリスクを考えれば、
インドの60万の村のうちの
燃料や電気を欠く8万の村のエネルギー自給のために
これを役立てるのが、今のところ最善と言う。
ヤトロファは他の作物や植物が育たない土地で育ち、
土壌浸食を抑え、土壌の保水力を増すから
非耕作地の良い作物にはなる。
しかし、小規模農家の土地をヤトロファで埋め尽くせば
何が起きるか分からない。
この点に関しては、研究者の見方は一致しているという。
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