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ポール・ウォルフォウィッツ

  • 2008/05/20(火) 10:21:55

あるスキャンダルの覚書 世銀総裁が辞任するまで――フィナンシャル・タイムズ
2007年5月18日

世界銀行は17日、
同行のポール・ウォルフォウィッツ総裁が6月末に辞職すると発表した。
辞任に至ったスキャンダルの流れを時系列でまとめた。

2003年3月:戦争

イラク侵攻が始まる中、当時、
国防総省の副長官だったポール・ウォルフォウィッツ氏は、
同省が外部委託する業務内容に、
当時から世銀職員だったシャハ・リツァ氏が参加できるよう、
「副長官自ら」働きかけた。
ウォルフォウィッツ氏とリツァ氏、そして世界銀行の業務が、からみあうこととなる。

2005年3月:総裁指名候補

ジョージ・ブッシュ米大統領が、世界銀行総裁にウォルフォウィッツ氏を指名。
激しい賛否両論がまき起こる。

2005年春:利害の対立

ウォルフォウィッツ氏は、自分が世銀職員のリツァ氏と恋愛関係にあると、
同行倫理委員会に報告。
総裁は、人事関係の決定判断に自分は関与しないようにする一方で、
リツァ氏との職務上のやりとりは継続すると申し出る。
倫理委員会は、それでは不十分だと返答。

銀行の弁護士を排除

ウォルフォウィッツ氏は、世銀の人事責任者に対し、
今後のことについて同行の法務責任者に知らせてはならないと指示。

ウォルフォウィッツ氏が指示

ウォルフォウィッツ氏は人事部に対し、
国務省に出向することになったリツァ氏のために、
内規を上回る高額の昇給と昇進パッケージをまとめるよう指示。

2006年春:内部告発

出向に伴うリツァ氏の昇給・昇格に憤慨した世銀職員が、
世銀理事会に告発の電子メールを匿名で送付。
不満が組織内でくすぶり、徐々にブログや新聞などに事実関係がもれ始める。

2007年春:隠蔽工作

ウォルフォウィッツ氏の側近たちが、
ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、フィナンシャル・タイムズなどの
活字メディアに対し、リツァ氏の出向条件は
理事会と倫理委員会が承認あるいは指示したものだと説明。

年次総会

IMF・世銀春季総会が始まる当日朝、フィナンシャル・タイムズは、
リツァ氏の出向条件を決めたのはウォルフォウィツ氏自身だったと報道。
ウォルフォウィッツ氏は同日中に、世銀職員に謝罪する。

外交局面

ホワイトハウスは、ウォルフォウィッツ氏留任を
各国がどの程度支持するか量るため、外交努力を展開。
しかしドイツのアンゲラ・メルケル首相を筆頭にした欧州各国が、総裁留任に強く反発。

2007年5月14日(月曜)

世銀はこの日、総裁が世銀の行動規定に違反し、
3点について職員規則に違反し、
自らの契約内容にも違反したとする調査報告書を発表。

2007年5月17日(木曜)

恋愛関係にある世銀職員の出向条件について、
総裁自らが昇進・昇給に関与したとする
決定的な調査報告書の発表を受けて、
ポール・ウォルフォウィッツ氏は6月30日に世銀総裁を辞任すると発表した。

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