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2008.05.17 (Sat)

マラウィにおける小規模農家支援の成功

マラウィにおける小規模農家支援の成功とその応用の限界より転載

食糧価格高騰で農業に対する関心が高まる中、
南部アフリカに小規模農業への投資の成果を示す好例がある。

米コロンビア大学地球研究所の熱帯農業部部長ペドロ・サンチェス氏は、

4年前深刻な食糧不足に直面していたマラウィが、
国連の対農家支援により危機を回避した実例がある


トウモロコシ1tの輸入に700ドルを要していたものが、
国内生産では70ドルで済む。

2006年には余剰が25%、2007年には45%にまで増え、
マラウィは、食糧被援助国からトウモロコシ輸出国となり、
ジンバブエ、レソト、スワジランドがその恩恵に浴している」と語る。

 同氏は、政治的意思およびドナー国支援の他に、
小規模農業が最大の効果を上げるために必要なのは
適切な技術応用であり、
そのための研究と農家に対する訓練
が重要であると主張する。

 農業科学技術国際評価(IAASTD)も、先月発表した報告書の中で
小規模農家リソースの活用の重要性を指摘している。

IAASTDは、農業生産性の向上には、
サブサハラ・アフリカの2ha以下の農家の80%の生産性の向上が不可欠とし、
最新農業技術に関する情報の提供が
商業農業中心に偏っていると指摘している。
 

同報告書はまた、統合的かつ参加型のアプローチを採用することで、
小規模農家に適した技術の開発にも繋がると指摘しており、
具体的方法としては、研究/調査の優先課題決定に小規模農家を参加させ、
科学者との協力体制を作っていくことも可能と思われる。

 これに対し、南アフリカ・フリーステート大学の農業経済学者ヨハン・ウィレムス教授は、
小規模農家を万能薬のように言うのは間違いと主張。

世界銀行、IMFの調査で明らかなように、
小規模農家が世界の都市の食糧を賄うことはできない


マラウィの成功例は、同国が亜熱帯気候に属し水が豊富だったからだ。

南アフリカの場合は、都市部の需要を賄うためには150万tの小麦輸入が必要で、
問題解決には大型商業農業の促進しかない」と語っている。


商業農業(大規模農業)は持続不可能である。
この点でヨハン・ウィレムス教授は間違っている。
小規模農業はどこでも持続可能な農業である。

小規模農業が世界の都市の食糧を賄うことができないと言っているが、
理由は何か。

物流が問題なら、会社でなくても日本の農協のような地域拠点を作ればすむことだ。
現地の農業指導員を育成して、そしてこの拠点に配置することが重要だ。

ネパールのような山国でも、連中のたくらみにやすやすとはまってしまっている。
世界銀行、IMFや御用学者にはだまされないようにしよう。
これが緑の革命の教訓だ。



IPS関連ヘッドラインサマリー:
南アフリカ:大規模農業は持続不可能
ブラジル:アフリカに技術支援
アジア:農業軽視がコメ危機の原因


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