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2008.03.22 (Sat)
EXTREME BIRTH DEFORMITIES

Iraqi child with extreme hydrocephalus, and defects of cerebral nerves.
劣化ウラン弾と砂嵐のせいでイラク中が、
ウランに汚染されてしまうのではないだろうか。
するとこのような悲劇が起こる。
イラク人の家族に。
そしてアメリカ帰還兵の家族にも。
このページの写真はおそらく
あなたが見たもっとも残酷なものになるでしょう。
http://www.xs4all.nl/~stgvisie/VISIE/extremedeformities.html
2008.03.22 (Sat)
Iraq - Sandstorm
Al Asad Air Base, Iraq - Sandstorm
http://www.youtube.com/watch?v=cv4BhZV5mAA
ウランが重いといっても、微粉末ならこの砂嵐で舞い上がるはずです。



http://www.youtube.com/watch?v=cv4BhZV5mAA
ウランが重いといっても、微粉末ならこの砂嵐で舞い上がるはずです。



2008.03.22 (Sat)
Uranium weapons

劣化ウラン弾がイラク軍戦車に命中します。
その破壊力はすさまじいものがあります。
戦いの後、無数の戦車の残骸が残りました。
Video on the foolish use of Uranium weapons
http://www.youtube.com/watch?v=V2BuDTMlFZM
2008.03.20 (Thu)
劣化ウラン弾は核兵器か、化学兵器か?
結論から書きましょう。
そのような被害の発生する原因が、ウランのもつ放射能のせいだと考える、
「市民的実感」は、はっきりと誤りです。
被害の原因は、ばっさりと言えば
ウランという元素が(化学的)毒物だからです。
その意味では、劣化ウラン弾被害は、
枯れ葉剤・ダイオキシンの被害と異なるところはありません。
放射能をもつ元素たちのなかで、
「放射毒性」よりも「化学毒性」が上回るのは、唯一ウランだけであることは、
すでに何十年も前から放射化学者、放射線影響学者にとっては、常識の一つなのです。
ここに放射毒性とは、その物質が出す放射線によって起こっている
「人体に対する好ましからざる性質」のことです。
この毒性は同位体ごとに異なります。
一方化学毒性は、その元素がもつ化学物質としての毒性です。
ウランという元素のいろんな同位体は、
どれも化学毒性については異なるところはありません。
1トンの天然ウランからは、
ざっと原子炉用の核燃料(低濃縮ウラン)200kgと、
廃棄物である劣化ウラン800kgが生成する計算になります。
劣化ウラン弾は、こうしてできる大量の劣化ウランを廃物利用したものです。
そして劣化ウランは、
天然ウランからこの「軽いウラン」をいわば抜き去ったものです。
当然天然ウランよりも、もっと放射能のレベルは下がっています。
天然ウランでさえ、その放射毒性は、化学毒性を下回るといわれてきたのですから、
劣化ウランの放射線が、健康への怖さの点からは
ものの数ではないことはご理解いただけるのではないでしょうか。
「自然レベルの100倍」など、何の意味もないことです。
人々は医療の現場で、それより何桁も高いレベルの放射線を、
平気で浴びています(レントゲン写真の撮影や造影)。
つぎは化学毒性の方を検討しましょう。
その前に、ウランとタングステンの融点と沸点を比べます。
ウランの融点は1133℃,沸点は3818℃、
一方タングステンは、融点3387℃、沸点5927℃です。
物質は融点を超えると完全に液体になり、沸点を超えると完全に気体になります。
ここでウランの融点約1100℃を考えてみてください。
案外低いと思われないでしょうか。
このごろ話題のダイオキシンを発生させないための
高温の焼却炉と同じレベルの温度です。
まちがいなく戦車の装甲をぶち破るときの摩擦熱で、この温度は突破するでしょう。
ウランは液体状になって飛び散り、すぐに冷却して、微細な粉塵になります。
呼吸によって人はこれを吸入するでしょうし、爆発点付近の環境は汚染されます。
そしてもう何度も言ってきたように、ウランは(化学的な)毒物です。
また報じられているいろいろな健康影響は、
かなり被爆後の早い時期に起こっている様子ですが、
それがもし放射線の影響だとすると、症状の出現が早すぎるのです。
だから現地で起こっている影響としてガンが云々されると、
私などは、かえってその情報のうさんくささを感じてしまいます。
でも腎臓や肝臓への影響ならば、当然あってしかるべきことだと思います。
そして劣化ウラン弾は、原料が廃棄物なのだから、当然安価です。
対戦車弾製造のコストは、タングステンを使う場合の1/10ですむともいわれています。
だが以上の考察から推測できるように、
それはただタングステンの安価な代替品としてだけではなく、
むしろ人体に影響を与える化学兵器としての役割をさえ
期待して設計されたものではないのでしょうか。
むすび〜苦い想い出
冒頭の朝日の記事を読みながら、思わず思い浮かべた苦々しい記憶があります。
チェルノブイリの事故(1986年)のあと、
ノンフィクション作家だというHTという人が現れて、
嘘八百で塗り固められた何冊ものベスト・セラーを著し、
タレントよろしく全国縦断の連続大講演会を打って、
日本の世論を非科学的な方向にねじ曲げた事件のことです。
文系の平和学者のなかには、このHT氏の肩をもつ人まであって、
全く当惑したものでした。
「チェルノブイリ」の後、ドイツをはじめとするヨーロッパが、
劇的にエネルギー政策を転換したにもかかわらず、
いまだに日本が「原発へのしがみつき」を克服できない理由の一つには、
放射能や放射線に関する科学的ではない市民感覚が
流布してしまったこともあるのではないでしょうか。
反戦運動をはじめ、まともな世界の構築をめざすすべての運動は、
科学的な知識と、科学的な判断を基礎にして行われなければならないとつくづく思います。
http://www.nava21.ne.jp/~tokuda/chon/hayasi/other/d-uran.htm
より転載
そのような被害の発生する原因が、ウランのもつ放射能のせいだと考える、
「市民的実感」は、はっきりと誤りです。
被害の原因は、ばっさりと言えば
ウランという元素が(化学的)毒物だからです。
その意味では、劣化ウラン弾被害は、
枯れ葉剤・ダイオキシンの被害と異なるところはありません。
放射能をもつ元素たちのなかで、
「放射毒性」よりも「化学毒性」が上回るのは、唯一ウランだけであることは、
すでに何十年も前から放射化学者、放射線影響学者にとっては、常識の一つなのです。
ここに放射毒性とは、その物質が出す放射線によって起こっている
「人体に対する好ましからざる性質」のことです。
この毒性は同位体ごとに異なります。
一方化学毒性は、その元素がもつ化学物質としての毒性です。
ウランという元素のいろんな同位体は、
どれも化学毒性については異なるところはありません。
1トンの天然ウランからは、
ざっと原子炉用の核燃料(低濃縮ウラン)200kgと、
廃棄物である劣化ウラン800kgが生成する計算になります。
劣化ウラン弾は、こうしてできる大量の劣化ウランを廃物利用したものです。
そして劣化ウランは、
天然ウランからこの「軽いウラン」をいわば抜き去ったものです。
当然天然ウランよりも、もっと放射能のレベルは下がっています。
天然ウランでさえ、その放射毒性は、化学毒性を下回るといわれてきたのですから、
劣化ウランの放射線が、健康への怖さの点からは
ものの数ではないことはご理解いただけるのではないでしょうか。
「自然レベルの100倍」など、何の意味もないことです。
人々は医療の現場で、それより何桁も高いレベルの放射線を、
平気で浴びています(レントゲン写真の撮影や造影)。
つぎは化学毒性の方を検討しましょう。
その前に、ウランとタングステンの融点と沸点を比べます。
ウランの融点は1133℃,沸点は3818℃、
一方タングステンは、融点3387℃、沸点5927℃です。
物質は融点を超えると完全に液体になり、沸点を超えると完全に気体になります。
ここでウランの融点約1100℃を考えてみてください。
案外低いと思われないでしょうか。
このごろ話題のダイオキシンを発生させないための
高温の焼却炉と同じレベルの温度です。
まちがいなく戦車の装甲をぶち破るときの摩擦熱で、この温度は突破するでしょう。
ウランは液体状になって飛び散り、すぐに冷却して、微細な粉塵になります。
呼吸によって人はこれを吸入するでしょうし、爆発点付近の環境は汚染されます。
そしてもう何度も言ってきたように、ウランは(化学的な)毒物です。
また報じられているいろいろな健康影響は、
かなり被爆後の早い時期に起こっている様子ですが、
それがもし放射線の影響だとすると、症状の出現が早すぎるのです。
だから現地で起こっている影響としてガンが云々されると、
私などは、かえってその情報のうさんくささを感じてしまいます。
でも腎臓や肝臓への影響ならば、当然あってしかるべきことだと思います。
そして劣化ウラン弾は、原料が廃棄物なのだから、当然安価です。
対戦車弾製造のコストは、タングステンを使う場合の1/10ですむともいわれています。
だが以上の考察から推測できるように、
それはただタングステンの安価な代替品としてだけではなく、
むしろ人体に影響を与える化学兵器としての役割をさえ
期待して設計されたものではないのでしょうか。
むすび〜苦い想い出
冒頭の朝日の記事を読みながら、思わず思い浮かべた苦々しい記憶があります。
チェルノブイリの事故(1986年)のあと、
ノンフィクション作家だというHTという人が現れて、
嘘八百で塗り固められた何冊ものベスト・セラーを著し、
タレントよろしく全国縦断の連続大講演会を打って、
日本の世論を非科学的な方向にねじ曲げた事件のことです。
文系の平和学者のなかには、このHT氏の肩をもつ人まであって、
全く当惑したものでした。
「チェルノブイリ」の後、ドイツをはじめとするヨーロッパが、
劇的にエネルギー政策を転換したにもかかわらず、
いまだに日本が「原発へのしがみつき」を克服できない理由の一つには、
放射能や放射線に関する科学的ではない市民感覚が
流布してしまったこともあるのではないでしょうか。
反戦運動をはじめ、まともな世界の構築をめざすすべての運動は、
科学的な知識と、科学的な判断を基礎にして行われなければならないとつくづく思います。
http://www.nava21.ne.jp/~tokuda/chon/hayasi/other/d-uran.htm
より転載
2008.03.20 (Thu)
イラク戦にさらに強力な劣化ウラン弾を準備?
wired news より転載
米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?
2003年3月12日
ペルシャ湾に展開している米軍は、
湾岸戦争や国連のボスニアでの軍事行動の際に使用した武器よりも
ずっと強力な爆弾やミサイルで武装している可能性がある。
湾岸戦争やボスニア紛争で戦車や対戦車攻撃用の航空機に搭載された徹甲弾は、
サイズが30ミリから120ミリという比較的小さな劣化ウラン弾だった。
しかし今回、兵器の専門家たちは、
米国がさらに強力な劣化ウラン弾を使おうとしていると見ている。
アフガニスタンでタリバンへの攻撃に使用された
「バンカーバスター」爆弾
[厚いコンクリートを突き抜けて地下壕などの防御施設を破壊する爆弾]
やミサイルに、劣化ウラン弾が使われる可能性があるという。
米国防総省は、バンカーバスターに
ウランや劣化ウランを使用していることを認めておらず、
地下深くに作られた建造物の鋼鉄や鉄筋コンクリートを
貫通するミサイルの弾頭が、
どういう高密度金属でできているかについて口を閉ざしている。
だがイギリス人の研究者、ダイ・ウィリアムズ氏など、
米国の動きに批判的な人々は、
900キロ余りの爆弾を搭載できる空対地巡航ミサイル『AGM 130C』や、
地下壕などの強化目標をレーザー誘導で攻撃する
誘導爆弾(GBU)などに十分な貫通力を与えられる高密度金属には、
何らかのかたちでウランを使っているとしか考えられない、と強く主張している。
また、旧世代の爆弾をバンカーバスターとして使用できるようにする
改造や改良についての特許を調べた結果、
これらの兵器に劣化ウランが使用されていることが明白になったという。
たとえば、(『GBU-24』によって目標に導かれる)
『BLU-109B』で現行の爆弾と同様の重量を保ちながら
貫通体をより細いものにするという特許の申請書には、
タングステンまたは劣化ウランを使った貫通体について明記されている。
「本当にタングステンが使われているなら、機密扱いになる理由はない」
とウィリアムズ氏は指摘する。
劣化ウランは核分裂の過程で生じる副産物で、
原子力発電所の運転でもできてくる。
装甲その他で強化された目標は、
非常に大きな運動エネルギーを持つ砲弾でなければ貫徹できないため、
劣化ウランは理想的な材料となる。
物体の運動エネルギーは速度の2乗に質量を掛けて2で割ったものに等しいため、
弾頭に使用する金属の密度が高ければ高いほど運動エネルギーも大きくなる。
鉄の約2.4倍、鉛の約1.7倍というウランと
同等の密度を持つ材料といえばタングステンしかない。
しかし、タングステンには劣化ウランのような高い焼夷性がない。
タングステンにはもう1つ、高価だという欠点がある。
それにひきかえ、劣化ウランは非常に安い。
米国内各地に設置された政府の貯蔵庫には、
最新の調査によれば20万トン以上の劣化ウランが蓄えられているという。
この増えすぎた核廃棄物を減らそうと、
米国防省は、世界最大の劣化ウラン弾メーカーである
米アライアント・テクシステムズ社(ATK)などの
軍需メーカーに劣化ウランを無償で提供し、
完成した武器を買い戻している。
劣化ウランにもいくつか欠点がある。
劣化ウランの放射能は純粋ウランの40%、半減期は45億年だ。
さらに、非常に焼夷性が高く、衝撃を受けると原子炉さながらに燃え上がり、
打ち込まれた弾頭の大部分は微細な放射性酸化物に変化する。
この放射性酸化物が風に運ばれ、
戦場から何キロも離れたところにいる一般市民が吸い込むことも考えられる。
にもかかかわらず、国防総省と米復員軍人援護局の上層部は、
劣化ウランは戦闘員にとっても非戦闘員にとっても100%無害であり、
「湾岸戦争症候群」と呼ばれるいかなる症状にも関係ないと主張して譲らない。
劣化ウランの無害性を主張するつもりで
一番とんでもない発言をした政府関係者は、
おそらくウィリアム・コーエン元国防長官だろう。
コーエン氏はあるとき、劣化ウランは
「有鉛塗料」に負けず劣らず安全だと発言したのだ。
有鉛塗料は極端に毒性が高いため、
1978年以降、連邦法により住宅への使用が禁じられている。
だが、軍関係者の誰もがみな、劣化ウランの安全性を確信しているわけではない。
1991年の初めに陸軍は、
湾岸戦争中に使用された推定300トンの劣化ウラン弾が戦後に及ぼす影響を調べるため、
物理学者のダグ・ロッケ氏を含めた調査チームをイラクに派遣した。
1990年代半ばに、ロッケ氏は現役軍務に戻され、
劣化ウラン汚染に対処するための訓練および管理方法を策定する
プロジェクトの最高責任者に任命された。
ロッケ氏は、「イラクやサウジアラビア、クウェートで
戦闘中に劣化ウランを浴びた兵士」
および、イラク、そして劣化ウラン兵器の実験や訓練が行なわれている
米国内外の軍事施設で
「劣化ウランを浴びた民間人全員について、
健康調査を実施している」と話している。
またロッケ氏によると、国防総省は湾岸戦争に先立って
「かなりの危険性」を認識していたという。
イラクがクウェートに侵攻する直前に、
米陸軍の武器・弾薬・化学コマンドが出した報告書に、
劣化ウランは「体内被曝によるガンと関係づけられる」
という記述があったため、議論が起きた。
ロッケ氏によれば、イラク入りした現地調査員が
劣化ウランを使ったバンカーバスター爆弾の残骸を調べたところ、
質量の40%が微細な放射性酸化物に変わり、
残りの60%は被弾地域周辺に固形のまま残っていることがわかった。
「装備の汚染物質を調べてみると、
ウラン酸化物やその他の危険物質、
燃えずに残った爆薬の不安定な粒子、
爆発で生じた副産物などが含まれていた。
体内に吸い込んだり、経口摂取したり、傷口を通して入ったりする恐れのある、
ウラン以外の放射性物質も検出された」とロッケ氏。
「重さ180グラムから4.5キログラムまで、
劣化ウランで作られた貫通体の大小さまざまな破片が
自分の家の裏庭に散らばっていたらどうだろう。
どんな形であれ、自分の庭がウランに汚染されたままにしておきたい人がいるだろうか?」
米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?
2003年3月12日
ペルシャ湾に展開している米軍は、
湾岸戦争や国連のボスニアでの軍事行動の際に使用した武器よりも
ずっと強力な爆弾やミサイルで武装している可能性がある。
湾岸戦争やボスニア紛争で戦車や対戦車攻撃用の航空機に搭載された徹甲弾は、
サイズが30ミリから120ミリという比較的小さな劣化ウラン弾だった。
しかし今回、兵器の専門家たちは、
米国がさらに強力な劣化ウラン弾を使おうとしていると見ている。
アフガニスタンでタリバンへの攻撃に使用された
「バンカーバスター」爆弾
[厚いコンクリートを突き抜けて地下壕などの防御施設を破壊する爆弾]
やミサイルに、劣化ウラン弾が使われる可能性があるという。
米国防総省は、バンカーバスターに
ウランや劣化ウランを使用していることを認めておらず、
地下深くに作られた建造物の鋼鉄や鉄筋コンクリートを
貫通するミサイルの弾頭が、
どういう高密度金属でできているかについて口を閉ざしている。
だがイギリス人の研究者、ダイ・ウィリアムズ氏など、
米国の動きに批判的な人々は、
900キロ余りの爆弾を搭載できる空対地巡航ミサイル『AGM 130C』や、
地下壕などの強化目標をレーザー誘導で攻撃する
誘導爆弾(GBU)などに十分な貫通力を与えられる高密度金属には、
何らかのかたちでウランを使っているとしか考えられない、と強く主張している。
また、旧世代の爆弾をバンカーバスターとして使用できるようにする
改造や改良についての特許を調べた結果、
これらの兵器に劣化ウランが使用されていることが明白になったという。
たとえば、(『GBU-24』によって目標に導かれる)
『BLU-109B』で現行の爆弾と同様の重量を保ちながら
貫通体をより細いものにするという特許の申請書には、
タングステンまたは劣化ウランを使った貫通体について明記されている。
「本当にタングステンが使われているなら、機密扱いになる理由はない」
とウィリアムズ氏は指摘する。
劣化ウランは核分裂の過程で生じる副産物で、
原子力発電所の運転でもできてくる。
装甲その他で強化された目標は、
非常に大きな運動エネルギーを持つ砲弾でなければ貫徹できないため、
劣化ウランは理想的な材料となる。
物体の運動エネルギーは速度の2乗に質量を掛けて2で割ったものに等しいため、
弾頭に使用する金属の密度が高ければ高いほど運動エネルギーも大きくなる。
鉄の約2.4倍、鉛の約1.7倍というウランと
同等の密度を持つ材料といえばタングステンしかない。
しかし、タングステンには劣化ウランのような高い焼夷性がない。
タングステンにはもう1つ、高価だという欠点がある。
それにひきかえ、劣化ウランは非常に安い。
米国内各地に設置された政府の貯蔵庫には、
最新の調査によれば20万トン以上の劣化ウランが蓄えられているという。
この増えすぎた核廃棄物を減らそうと、
米国防省は、世界最大の劣化ウラン弾メーカーである
米アライアント・テクシステムズ社(ATK)などの
軍需メーカーに劣化ウランを無償で提供し、
完成した武器を買い戻している。
劣化ウランにもいくつか欠点がある。
劣化ウランの放射能は純粋ウランの40%、半減期は45億年だ。
さらに、非常に焼夷性が高く、衝撃を受けると原子炉さながらに燃え上がり、
打ち込まれた弾頭の大部分は微細な放射性酸化物に変化する。
この放射性酸化物が風に運ばれ、
戦場から何キロも離れたところにいる一般市民が吸い込むことも考えられる。
にもかかかわらず、国防総省と米復員軍人援護局の上層部は、
劣化ウランは戦闘員にとっても非戦闘員にとっても100%無害であり、
「湾岸戦争症候群」と呼ばれるいかなる症状にも関係ないと主張して譲らない。
劣化ウランの無害性を主張するつもりで
一番とんでもない発言をした政府関係者は、
おそらくウィリアム・コーエン元国防長官だろう。
コーエン氏はあるとき、劣化ウランは
「有鉛塗料」に負けず劣らず安全だと発言したのだ。
有鉛塗料は極端に毒性が高いため、
1978年以降、連邦法により住宅への使用が禁じられている。
だが、軍関係者の誰もがみな、劣化ウランの安全性を確信しているわけではない。
1991年の初めに陸軍は、
湾岸戦争中に使用された推定300トンの劣化ウラン弾が戦後に及ぼす影響を調べるため、
物理学者のダグ・ロッケ氏を含めた調査チームをイラクに派遣した。
1990年代半ばに、ロッケ氏は現役軍務に戻され、
劣化ウラン汚染に対処するための訓練および管理方法を策定する
プロジェクトの最高責任者に任命された。
ロッケ氏は、「イラクやサウジアラビア、クウェートで
戦闘中に劣化ウランを浴びた兵士」
および、イラク、そして劣化ウラン兵器の実験や訓練が行なわれている
米国内外の軍事施設で
「劣化ウランを浴びた民間人全員について、
健康調査を実施している」と話している。
またロッケ氏によると、国防総省は湾岸戦争に先立って
「かなりの危険性」を認識していたという。
イラクがクウェートに侵攻する直前に、
米陸軍の武器・弾薬・化学コマンドが出した報告書に、
劣化ウランは「体内被曝によるガンと関係づけられる」
という記述があったため、議論が起きた。
ロッケ氏によれば、イラク入りした現地調査員が
劣化ウランを使ったバンカーバスター爆弾の残骸を調べたところ、
質量の40%が微細な放射性酸化物に変わり、
残りの60%は被弾地域周辺に固形のまま残っていることがわかった。
「装備の汚染物質を調べてみると、
ウラン酸化物やその他の危険物質、
燃えずに残った爆薬の不安定な粒子、
爆発で生じた副産物などが含まれていた。
体内に吸い込んだり、経口摂取したり、傷口を通して入ったりする恐れのある、
ウラン以外の放射性物質も検出された」とロッケ氏。
「重さ180グラムから4.5キログラムまで、
劣化ウランで作られた貫通体の大小さまざまな破片が
自分の家の裏庭に散らばっていたらどうだろう。
どんな形であれ、自分の庭がウランに汚染されたままにしておきたい人がいるだろうか?」
2008.03.20 (Thu)
なぜ劣化ウラン弾がもてはやされるのか
http://stop-du.jp/より転載

最近の戦車の装甲は重装甲化が進み
20mm弾ぐらいでは傷ひとつ付かないくらい頑丈である。
専用の対戦車砲でももはや従来型の弾頭では貫通できなくなってきている。
その頑丈な装甲をぶち破るためには
高速でより重たい弾頭(貫通体)をぶつける徹甲弾が求められた。
そこで従来はタングステン(ウランについで比重が重い)
という金属を用いた貫通弾が導入されたが、
タングステン自体が非常に高価な金属であるため
コストが膨大になるという欠点があった。
戦車砲弾(滑空砲やライフル砲も含む)とか30mm弾というのは
撃ちっぱなしの使い捨てなので、高価なタングステン弾では大変なコストになってしまう。
しかし、攻撃して戦車1両倒せない弾を搭載していても何の意味もない。
コストが安価で生産性の高い弾が必然的に求められるのである。
そこで目をつけられたのが劣化ウランである。

発射された劣化ウラン弾
中央のペンシル状が貫通体=劣化ウランの塊

最近の戦車の装甲は重装甲化が進み
20mm弾ぐらいでは傷ひとつ付かないくらい頑丈である。
専用の対戦車砲でももはや従来型の弾頭では貫通できなくなってきている。
その頑丈な装甲をぶち破るためには
高速でより重たい弾頭(貫通体)をぶつける徹甲弾が求められた。
そこで従来はタングステン(ウランについで比重が重い)
という金属を用いた貫通弾が導入されたが、
タングステン自体が非常に高価な金属であるため
コストが膨大になるという欠点があった。
戦車砲弾(滑空砲やライフル砲も含む)とか30mm弾というのは
撃ちっぱなしの使い捨てなので、高価なタングステン弾では大変なコストになってしまう。
しかし、攻撃して戦車1両倒せない弾を搭載していても何の意味もない。
コストが安価で生産性の高い弾が必然的に求められるのである。
そこで目をつけられたのが劣化ウランである。

発射された劣化ウラン弾
中央のペンシル状が貫通体=劣化ウランの塊
2008.03.20 (Thu)
劣化ウラン弾とは

劣化ウラン弾の弾頭
http://members.jcom.home.ne.jp/no_du_sapporo/aboutdu.htmlより転載
劣化ウラン
核燃料や核兵器を製造するために、
天然ウランを濃縮する過程でできる副産物です。
ウラン235を取り除いた後に残り、ほとんどがウラン238でできています。
核分裂をしないので、劣化ウランと呼ばれていますが、
放射線を出すことに変わりはありません。
半減期(放射能の強さが元の半分になるまでの時間)は45億年です。
ウラン235に比べて、通常の状態で体外から被曝する危険性が低いため、
人体に影響はない、と言われてきました。
そのため、日本の民間機を含めた、航空機の部品に使われていた時期もありました。
しかし、ウラン238を主成分とする劣化ウラン=放射性物質が
空気や水、食べ物を通じて直接、体内に入ると、
微量であっても、さえぎるものがない状態で
長い間、放射線を浴びる体内被曝をおこすと考えられます。
また、放射線だけではなく、重金属中毒の被害も深刻です。
劣化ウラン弾
劣化ウランに少量のチタニウムなどを混ぜて金属状に加工し、
主に戦車の装甲を貫通させる徹甲弾の弾芯に用いたものです。
劣化ウランを用いた砲弾は、従来のタングステン製と比べ、
密度が高い(=重い)ため、貫通効果が向上します。
しかも、タングステン製より遥かに安価に作ることができます。
劣化ウラン弾は、標的に命中した時の摩擦熱で燃え上がり、
焼夷(しょうい)効果が得られますが、
同時に微粒子の塵(エアロゾル)になって周囲に拡散します。
これは一時的な放射線の放出ではなく、
放射性物質そのものの飛散を意味しています。
この微粒子は、10万分の1〜200分の1ミリという非常に小さいもので、
空気だけでなく、土壌や水に入り込みます。
米軍は、湾岸戦争で300〜400t、
アフガニスタンで500〜1,000t、
イラク戦争で800〜2,000tの劣化ウラン弾を使用した、とされています。
また、ボスニアやコソボでも使用されました。
最近では、バンカーバスターと呼ばれる
大型の劣化ウラン砲弾が使用されるようになりました。

バクダッド中心部のバンカーバスター爆撃による崩壊した電話局
中には大きなクレーターが出来て地下水が溜まっている。
その水と、10cm枠内の土を採集。

破壊された製氷工場の脇に落ちている[劣化ウラン弾]の鞘。
鋼製の製氷タンク底の劣化ウラン弾貫通穴あたりでは、
50倍の放射線が測定されたが、近く製氷を再開するという。
2008.03.20 (Thu)
帰還自衛隊員に対する極めて疑わしい「被曝確認」
(2)帰還自衛隊員に対する極めて疑わしい「被曝確認」と称する「血液検査」。
「サマワにいた米軍兵士が被曝したが、自衛隊員はどうなのか」
との記者の質問に、陸上幕僚長が
「劣化ウランに被曝すれば血液が薄くなるようなので血液検査で確認した」
と答えたそうです。(表現は正確ではありません)。
記者は、血液検査で検出できるかどうかはともかく、
まずはそういう発言をしたことを報道する必要があると判断して掲載したそうです。
ウランの体内被曝を検査する場合、
通常行われるのは尿(24時間尿)のウラン濃度の測定です。
劣化ウランか天然ウランの確認には
質量分析器による同位体ごとの濃度測定が必要です。
時間も費用も非常にかかる分析です。
(私たちが支援しているUMRCでは一人あたり700ドルを必要とします)。
1) 確かに血液検査でもこの分析は可能かもしれません。
しかし血液検査は、尿のようにウランが濃縮されない、量を集めることが難しい、
時間がたつと固まるなどの欠点があり、
実際には非常に難しいのではないかと思います。
2) 防衛庁がこの方法でやっているようには思えません。
記者会見の時に「血液が薄くなる」のようなことを言っているようですから、
白血球や赤血球数を測定しているのかもしれません。
「放射線を浴びると白血球が減少する」とよく言われますが、
ひょっとすればこれをやっているのではないでしょうか。
しかし、これはガンマー線などの放射線を大量に浴びた場合の
急性症状の測定用です。
もし、これで異常が出ればそれこそ大変なことでしょう。
ところが、問題になっている劣化ウランはアルファー線核種であり、
低レベルの被曝ですから、この方法ではウランへの被曝は検出できません。
だから、もしこの方法で帰還自衛隊員全員を調べて
「異常がない」と主張しても何の意味もありません。
被曝していないという証拠ではないからです。
せいぜい役人的なごまかしです。
(あるいは何も知らない自衛隊員や家族への気休めでしょう)
3) もちろん血液を調べて被曝を調べる方法がないわけではありません。
血液中の白血球の染色体の異常頻度を調べれば、
放射線を浴びたかどうか知ることができます。
最近のイギリスでの帰還兵の裁判で証拠として提出された方法だと思います。
この場合、被曝の元が劣化ウランかどうかはわかりませんが、
2)の方法よりも低い線量でもわかるので被曝の有無を調べることは可能だと思います。
ただし、2)の方法よりも遙かに手間と費用のかかる検査を要します。
イラク派兵自衛隊員に対し、微粒子状の劣化ウランを測定できない
ガンマー線用のサーベイメータを持たせて、
さも「安全確認」をやっているように見せかけ平然としている防衛庁です。
ごく一般的な血液検査だけしかしていない可能性が極めて大きいと思います。
もしそうなら派兵中もアリバイ的でデタラメな「測定」をやった上に、
帰還後もアリバイ的でデタラメな「検査」をやって、
派兵自衛隊員とその家族を騙したことになります。
これは今後追及によってはっきりとさせなければならないと思います。
「線量計の携帯」はかえってよくない
「劣化ウラン弾の特徴」にも書いたように、
劣化ウランの微粉末が含まれた土壌に
線量計を向けても放射線は計れません。
ですから、線量計を携帯していってもなんの安全の目安にもなりません。
それどころか、あとから症状が出てきても、
「線量計にはなにもでていなかった」と、
従軍による劣化ウラン被曝を否定する根拠にされる可能性があります。
自衛隊員家族説明会 「放射能測定器を携行するので問題ない」
北海道新聞 2004年1月24日
こんな調査報告にご注意
カナダ政府は200人の帰還兵を調査し、
ウランの反応はなかったとしたが、そこで使われた分析方法は
「爪」と「髪の毛」を対象とするもので、
検出されるはずのない間違った方法であった。
アメリカも、イギリスも同様だった。
カナダ政府がこんな方法を採用したのは、
大量破壊兵器を使うことに加担したということを認めたくなかったからだ。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/no_du_report20.htmより転載
「サマワにいた米軍兵士が被曝したが、自衛隊員はどうなのか」
との記者の質問に、陸上幕僚長が
「劣化ウランに被曝すれば血液が薄くなるようなので血液検査で確認した」
と答えたそうです。(表現は正確ではありません)。
記者は、血液検査で検出できるかどうかはともかく、
まずはそういう発言をしたことを報道する必要があると判断して掲載したそうです。
ウランの体内被曝を検査する場合、
通常行われるのは尿(24時間尿)のウラン濃度の測定です。
劣化ウランか天然ウランの確認には
質量分析器による同位体ごとの濃度測定が必要です。
時間も費用も非常にかかる分析です。
(私たちが支援しているUMRCでは一人あたり700ドルを必要とします)。
1) 確かに血液検査でもこの分析は可能かもしれません。
しかし血液検査は、尿のようにウランが濃縮されない、量を集めることが難しい、
時間がたつと固まるなどの欠点があり、
実際には非常に難しいのではないかと思います。
2) 防衛庁がこの方法でやっているようには思えません。
記者会見の時に「血液が薄くなる」のようなことを言っているようですから、
白血球や赤血球数を測定しているのかもしれません。
「放射線を浴びると白血球が減少する」とよく言われますが、
ひょっとすればこれをやっているのではないでしょうか。
しかし、これはガンマー線などの放射線を大量に浴びた場合の
急性症状の測定用です。
もし、これで異常が出ればそれこそ大変なことでしょう。
ところが、問題になっている劣化ウランはアルファー線核種であり、
低レベルの被曝ですから、この方法ではウランへの被曝は検出できません。
だから、もしこの方法で帰還自衛隊員全員を調べて
「異常がない」と主張しても何の意味もありません。
被曝していないという証拠ではないからです。
せいぜい役人的なごまかしです。
(あるいは何も知らない自衛隊員や家族への気休めでしょう)
3) もちろん血液を調べて被曝を調べる方法がないわけではありません。
血液中の白血球の染色体の異常頻度を調べれば、
放射線を浴びたかどうか知ることができます。
最近のイギリスでの帰還兵の裁判で証拠として提出された方法だと思います。
この場合、被曝の元が劣化ウランかどうかはわかりませんが、
2)の方法よりも低い線量でもわかるので被曝の有無を調べることは可能だと思います。
ただし、2)の方法よりも遙かに手間と費用のかかる検査を要します。
イラク派兵自衛隊員に対し、微粒子状の劣化ウランを測定できない
ガンマー線用のサーベイメータを持たせて、
さも「安全確認」をやっているように見せかけ平然としている防衛庁です。
ごく一般的な血液検査だけしかしていない可能性が極めて大きいと思います。
もしそうなら派兵中もアリバイ的でデタラメな「測定」をやった上に、
帰還後もアリバイ的でデタラメな「検査」をやって、
派兵自衛隊員とその家族を騙したことになります。
これは今後追及によってはっきりとさせなければならないと思います。
「線量計の携帯」はかえってよくない
「劣化ウラン弾の特徴」にも書いたように、
劣化ウランの微粉末が含まれた土壌に
線量計を向けても放射線は計れません。
ですから、線量計を携帯していってもなんの安全の目安にもなりません。
それどころか、あとから症状が出てきても、
「線量計にはなにもでていなかった」と、
従軍による劣化ウラン被曝を否定する根拠にされる可能性があります。
自衛隊員家族説明会 「放射能測定器を携行するので問題ない」
北海道新聞 2004年1月24日
こんな調査報告にご注意
カナダ政府は200人の帰還兵を調査し、
ウランの反応はなかったとしたが、そこで使われた分析方法は
「爪」と「髪の毛」を対象とするもので、
検出されるはずのない間違った方法であった。
アメリカも、イギリスも同様だった。
カナダ政府がこんな方法を採用したのは、
大量破壊兵器を使うことに加担したということを認めたくなかったからだ。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/no_du_report20.htmより転載
2008.03.20 (Thu)
イラク 劣化ウラン弾被害調査 4
■ 分析結果は住民、兵士の劣化ウラン汚染を証明
ウェイマン氏らが採取したサンプルは、
ドイツのフランクフルトにあるゲーテ大学鉱物学研究所で
地質学者アクセル・ゲルデス博士が超高感度の質量分析計で調べています。
ゲルデス博士は次のように述べます。
「バグダッド南部には、激しい戦闘が行われた場所があります。
そこで集めた土壌サンプルから劣化ウランを検出しました。
その濃度は、あまりにも高く、放射線の量は、自然界にはあり得ない程でした。」
「(こんな場所では)当然のことながら、
劣化ウランを吸い込んでしまう危険性が、格段に高くなります。
しかも、戦闘地域に近づかなければ安全というわけではありません。
劣化ウランを含んだチリは、周囲一体に飛び散るからです。
劣化ウランは、土壌の中に、半永久的に残り、
住民は、危険にさらされ続けるのです。」
「ウェイマン氏とシェイクリー医師は、イラクに2週間滞在しただけですが、
特にウェイマン氏は、高いレベルで汚染されていました。
もちろん、現地の人々は、汚染される危険が遙かに高く、
もう何年もそういう状況の中で暮らしていることになります。」
ゲルデス博士は、イラク戦争の帰還兵から集めた尿のサンプルも分析しました。
これからも高濃度のウランが見つかりました。
「帰還米兵の尿のサンプルを分析したところ、
4割近くから劣化ウランを検出しました。
被験者の3割から4割が、汚染されていたのです」。
さらに、イラクで集めた土壌や尿のサンプルを超高感度の装置にかけたところ、
殆どから高い放射性のあるウラン236が検出されました。
「多くのサンプルからウラン236を検出しました。
これは自然界には存在しないウランなんです。
ウラン236は、原子力発電所でできる同位元素です。
また、プルトニウムもできます。
問題は、このプルトニウムが混入している危険性があると言うことです。
もちろん、そのほかの放射性物質も含まれているかも知れません。
それらは、人体に大きな影響を及ぼすことになります」。
■ ボスニア、セルビア、NATO軍兵士にも汚染が
番組はイラクだけでなく、
アメリカとイギリスが1995年に劣化ウラン弾を使用した
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争も取り上げます。
サラエボの西、セルビア軍の工場があったハジッチは、NATO軍の爆撃にさらされました。
今でもこの村では、放射線が検出されます。
スラヴコ・ズドラーレ医師は
「私たちは紛争後、この地域の白血病の発症率を調べました。
すると、紛争の前よりも遙かに発症率が上昇していることが分かったのです。
特定の血液疾患で見ると、紛争の前と比べて
5倍から6倍にも上げっているものもありました」
と言います。
ハジチが空爆された後、3500人の住民が、
ボスニアのセルビア人地区、ブラトナスに移住しました。
しかしこの時すでに、多くの住民が、健康を損なっていたと言われています。
その後、5年間で、ハジチから移住した3500人の内、
ほぼ3分の1に当たる1112人が、
悪性の腫瘍が原因で死亡しました。
セルビア共和国のノヴィパザルは、
コソボ自治州との境にあるイスラム教徒の多い町で、
ここにも劣化ウラン弾が投下されました。
住民の家屋も被害を受けました。
ボスニアと同じく、ここでも悪性腫瘍の発症率が急増しました。
特に、白血病は、若い人たちの間にも広がっています。
被害を受けているのはバルカンの住民だけではありません。
コソボ自治州に駐留している
イタリア、スペイン、ポルトガルの兵士にも白血病が広がっています。
ドイツ軍には、健康被害はないと発表されていましたが、
内部資料によって、プリツレンの兵士たちが、
肺疾患にかかっていたことが明らかになりました。
■ この子はもう助からない−−子どもたちに多発する病気
ギュンター博士は、バスラの産科小児科病院に向かい、
恐れていた事態を目の当たりにしました。
湾岸戦争後、悪性の腫瘍を発症した人は10倍に、
先天的に障害を持つ新生児の数は20倍に跳ね上がったのです。
バスラ産科小児科病院の医師ジャナン・ハッサンは次のように言います。
「バスラと同じように、今度はバグダッドで
悪性の腫瘍が急増するのではないか、と心配しています。
イラク戦争では、バグダッドの広い地域が、劣化ウラン弾の爆撃にされされたからです。
この病院では、頭や手足、鼻や眼の無い
先天性の障害を持つ赤ちゃんが産まれています。
戦争前は、出産したお母さんは、まず男の子か女の子か、と聞いたものでしたが、
今では真っ先に、異常はないか、と聞くようになりました。
障害を持つ赤ちゃんを3人産んだ女性は、夫から離婚されてしまいました。
夫は、赤ちゃんの異常を産んだ妻のせいにするのです。
みんな兵士の子どもたちです。
悪性の腫瘍は、大人だけでなく、小さな子どもたちにも広がっています。
特に白血病やリンパ腫が多く見られるようになりました。」
ギュンター博士は言います。
「こうした子どもたちが助かる見込みは殆どありません。
本当に忌まわしい状況です。
見ているのがつらいです。
殆どの場合、母親が子どもを家に連れて帰り、そこで亡くなります」。
撮影から二日後、その7歳の少年も亡くなりました。
ウェイマン氏らが採取したサンプルは、
ドイツのフランクフルトにあるゲーテ大学鉱物学研究所で
地質学者アクセル・ゲルデス博士が超高感度の質量分析計で調べています。
ゲルデス博士は次のように述べます。
「バグダッド南部には、激しい戦闘が行われた場所があります。
そこで集めた土壌サンプルから劣化ウランを検出しました。
その濃度は、あまりにも高く、放射線の量は、自然界にはあり得ない程でした。」
「(こんな場所では)当然のことながら、
劣化ウランを吸い込んでしまう危険性が、格段に高くなります。
しかも、戦闘地域に近づかなければ安全というわけではありません。
劣化ウランを含んだチリは、周囲一体に飛び散るからです。
劣化ウランは、土壌の中に、半永久的に残り、
住民は、危険にさらされ続けるのです。」
「ウェイマン氏とシェイクリー医師は、イラクに2週間滞在しただけですが、
特にウェイマン氏は、高いレベルで汚染されていました。
もちろん、現地の人々は、汚染される危険が遙かに高く、
もう何年もそういう状況の中で暮らしていることになります。」
ゲルデス博士は、イラク戦争の帰還兵から集めた尿のサンプルも分析しました。
これからも高濃度のウランが見つかりました。
「帰還米兵の尿のサンプルを分析したところ、
4割近くから劣化ウランを検出しました。
被験者の3割から4割が、汚染されていたのです」。
さらに、イラクで集めた土壌や尿のサンプルを超高感度の装置にかけたところ、
殆どから高い放射性のあるウラン236が検出されました。
「多くのサンプルからウラン236を検出しました。
これは自然界には存在しないウランなんです。
ウラン236は、原子力発電所でできる同位元素です。
また、プルトニウムもできます。
問題は、このプルトニウムが混入している危険性があると言うことです。
もちろん、そのほかの放射性物質も含まれているかも知れません。
それらは、人体に大きな影響を及ぼすことになります」。
■ ボスニア、セルビア、NATO軍兵士にも汚染が
番組はイラクだけでなく、
アメリカとイギリスが1995年に劣化ウラン弾を使用した
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争も取り上げます。
サラエボの西、セルビア軍の工場があったハジッチは、NATO軍の爆撃にさらされました。
今でもこの村では、放射線が検出されます。
スラヴコ・ズドラーレ医師は
「私たちは紛争後、この地域の白血病の発症率を調べました。
すると、紛争の前よりも遙かに発症率が上昇していることが分かったのです。
特定の血液疾患で見ると、紛争の前と比べて
5倍から6倍にも上げっているものもありました」
と言います。
ハジチが空爆された後、3500人の住民が、
ボスニアのセルビア人地区、ブラトナスに移住しました。
しかしこの時すでに、多くの住民が、健康を損なっていたと言われています。
その後、5年間で、ハジチから移住した3500人の内、
ほぼ3分の1に当たる1112人が、
悪性の腫瘍が原因で死亡しました。
セルビア共和国のノヴィパザルは、
コソボ自治州との境にあるイスラム教徒の多い町で、
ここにも劣化ウラン弾が投下されました。
住民の家屋も被害を受けました。
ボスニアと同じく、ここでも悪性腫瘍の発症率が急増しました。
特に、白血病は、若い人たちの間にも広がっています。
被害を受けているのはバルカンの住民だけではありません。
コソボ自治州に駐留している
イタリア、スペイン、ポルトガルの兵士にも白血病が広がっています。
ドイツ軍には、健康被害はないと発表されていましたが、
内部資料によって、プリツレンの兵士たちが、
肺疾患にかかっていたことが明らかになりました。
■ この子はもう助からない−−子どもたちに多発する病気
ギュンター博士は、バスラの産科小児科病院に向かい、
恐れていた事態を目の当たりにしました。
湾岸戦争後、悪性の腫瘍を発症した人は10倍に、
先天的に障害を持つ新生児の数は20倍に跳ね上がったのです。
バスラ産科小児科病院の医師ジャナン・ハッサンは次のように言います。
「バスラと同じように、今度はバグダッドで
悪性の腫瘍が急増するのではないか、と心配しています。
イラク戦争では、バグダッドの広い地域が、劣化ウラン弾の爆撃にされされたからです。
この病院では、頭や手足、鼻や眼の無い
先天性の障害を持つ赤ちゃんが産まれています。
戦争前は、出産したお母さんは、まず男の子か女の子か、と聞いたものでしたが、
今では真っ先に、異常はないか、と聞くようになりました。
障害を持つ赤ちゃんを3人産んだ女性は、夫から離婚されてしまいました。
夫は、赤ちゃんの異常を産んだ妻のせいにするのです。
みんな兵士の子どもたちです。
悪性の腫瘍は、大人だけでなく、小さな子どもたちにも広がっています。
特に白血病やリンパ腫が多く見られるようになりました。」
ギュンター博士は言います。
「こうした子どもたちが助かる見込みは殆どありません。
本当に忌まわしい状況です。
見ているのがつらいです。
殆どの場合、母親が子どもを家に連れて帰り、そこで亡くなります」。
撮影から二日後、その7歳の少年も亡くなりました。
2008.03.20 (Thu)
イラク 劣化ウラン弾被害調査 3
■ 帰還兵に広がる被害
湾岸戦争症候群に苦しむ帰還兵は、15万人に上ると言われますが、
アメリカ、イギリス両政府は、劣化ウラン弾との関連性を否定しています。
ギュンター博士は、ハンブルクで開かれた会議で、科学者と意見交換を行いました。
アメリカの帰還兵に先天性の障害児が生まれる割合は、
通常の3倍にも達するというデータが示されました。
1991年の湾岸戦争で、米軍と英軍は初めて劣化ウラン弾を使用しました。
兵士たちはその威力に驚きました。
「劣化ウラン弾が命中したときの光景は、
まるでスローモーションを見ているようでした。
弾が装甲を突き抜ける間2−3秒の間があって、
それから戦車が爆発したんです。
まるでバターにナイフを刺すように簡単に貫通しました。」
(英湾岸戦争帰還兵ケニー・ダンカン)。
しかし、帰国してから多くの兵士が身体の異常を訴えたり、
子どもに先天性異常が現れたりしたのです。
ケニー・ダンカンの息子ケネスは9歳です。
一見、健康に見えますが、足の指はくっつき、耳にも異常があります。
免疫力が弱いため、ひどく疲れやすく、頭痛に悩まされています。
父親のケニー・ダンカンは、湾岸戦争で破壊された戦車の修理に当たっていました。
中には、味方の誤射で劣化ウラン弾に被弾した戦車もありました。
戦争前は健康だったケニーが、一変して体調不良を訴えるようになりました。
ケニーの妻は次のように述べます
「特にこの5年ほどで症状が悪くなりました。
夜中にひどいけいれんを起こすようになったんです。
引きつけを起こしたように筋肉がけいれんして、
薬物治療を受けていますが、心配で仕方ありません。」
生化学者アルブレヒト・ショットは、ケニー・ダンカンの遺伝子を調べました。
その結果、著しい数の異常を確認しました。
「ケニーは、かつて健康体で何の問題もありませんでした。
染色体も正常だったんです。
しかし、放射線にさらされてから、染色体は傷つき始めました。
問題は、ケニーだけではありません。
彼には、3人の子どもがいますが、調べたところ、
全員に深刻な遺伝子異常が見られるんです。
劣化ウランは燃焼すると微粒子になり、身体のあらゆる部分に入り込みます。
リンパ球、脳や肝臓、そして、精子や卵子にも入り込んでしまいます。
そのため、ケニーの子どもたちに遺伝子異常が出てしまったのです。
当然、孫の世代にも同じように異常が受け継がれる恐れがあります。
そのまた次の世代にもです。」
(ショット)。
2004年2月、裁判所は、ケニー・ダンカンの健康被害を
劣化ウラン弾による汚染が原因だと認めました。
帰還兵の病気が、劣化ウランのせいだと認められたのは、これが初めてでした。
湾岸戦争時、イギリス軍の戦車に劣化ウラン弾を積み込む任務に
就いていたジェニー・ムーアは、戦後、双子を妊娠しましたが
彼女にも異変が現れました。
ムーアは、二度目の妊娠でも子どもを流産したのです。
胎児には眼がありませんでした。
「新聞を読んで、眼のない子どもがアメリカでも大勢生まれていることを知りました。
それで私の赤ちゃんも湾岸戦争症候群の犠牲になったんだと分かったんです」
(ムーア)。
ジェニー・ムーアは憤ります。
「もしもイギリス政府が、帰還兵5万2千人が全員死ねば、
この問題は自然に解決するとほんの少しでも考えているとしたら、
それはとんでもない間違いです。
5万2千人の殆どが家族を持っているからです」。
■ イラク現地汚染調査
ウラニウム医療研究センターのウェイマン氏とシェイクリー医師は
バグダッドやバスラなど10数カ所を調査して回りました。
各地でホコリや住民の尿サンプルを採取しました。
激しい戦車戦が繰り広げられたバグダッド南部で、
彼らは土壌を検査し、劣化ウランの痕跡を探していて、
その危険な場所のすぐそばで食べ物や飲み物が売られているのを発見します。
「ここは戦車戦のあった場所なんです。
すぐそこにも戦車が撤去された跡が残っているでしょう。
放射線量は、通常のおよそ100倍から150倍で、
これまでで一番高い数値です。」
(ウェイマン)
「当然、立入禁止区域にすべきレベルです。
とても人が行き来して良いような状態ではありません。」
(シェイクリー)。
また、彼らはバグダッドで空爆によって破壊されたビルも調査しました。
彼らはテレビ局が6階分の床を突き抜けた爆弾で破壊された事を知って、
このレーザー誘導爆弾にも劣化ウランが使われたのではないかと考えています。
イラクのバスラでは、湾岸戦争でもイラク戦争でも激しい戦闘が繰り広げられました。
イギリス軍は、汚染された戦車はすでに撤去したと言います。
しかし、大規模な戦車戦があったアブ・カシブ近郊で
ウェイマン氏は、劣化ウラン弾で破壊された戦車を何両も見つけました。
「この戦車の放射線量は、自然界に存在する放射線量の2万倍もの値を示しています。」
とウェイマン氏は言います。
撮影の中でもガイガーカウンターの針は振り切れ、アラームが危険を知らせています。
彼らは更に劣化ウラン弾が当たった近くの製氷工場の貯蔵タンクも調べます。
この水からは、WHOが定める安全基準値の6倍から8倍の濃度のウランが検出されました。
湾岸戦争症候群に苦しむ帰還兵は、15万人に上ると言われますが、
アメリカ、イギリス両政府は、劣化ウラン弾との関連性を否定しています。
ギュンター博士は、ハンブルクで開かれた会議で、科学者と意見交換を行いました。
アメリカの帰還兵に先天性の障害児が生まれる割合は、
通常の3倍にも達するというデータが示されました。
1991年の湾岸戦争で、米軍と英軍は初めて劣化ウラン弾を使用しました。
兵士たちはその威力に驚きました。
「劣化ウラン弾が命中したときの光景は、
まるでスローモーションを見ているようでした。
弾が装甲を突き抜ける間2−3秒の間があって、
それから戦車が爆発したんです。
まるでバターにナイフを刺すように簡単に貫通しました。」
(英湾岸戦争帰還兵ケニー・ダンカン)。
しかし、帰国してから多くの兵士が身体の異常を訴えたり、
子どもに先天性異常が現れたりしたのです。
ケニー・ダンカンの息子ケネスは9歳です。
一見、健康に見えますが、足の指はくっつき、耳にも異常があります。
免疫力が弱いため、ひどく疲れやすく、頭痛に悩まされています。
父親のケニー・ダンカンは、湾岸戦争で破壊された戦車の修理に当たっていました。
中には、味方の誤射で劣化ウラン弾に被弾した戦車もありました。
戦争前は健康だったケニーが、一変して体調不良を訴えるようになりました。
ケニーの妻は次のように述べます
「特にこの5年ほどで症状が悪くなりました。
夜中にひどいけいれんを起こすようになったんです。
引きつけを起こしたように筋肉がけいれんして、
薬物治療を受けていますが、心配で仕方ありません。」
生化学者アルブレヒト・ショットは、ケニー・ダンカンの遺伝子を調べました。
その結果、著しい数の異常を確認しました。
「ケニーは、かつて健康体で何の問題もありませんでした。
染色体も正常だったんです。
しかし、放射線にさらされてから、染色体は傷つき始めました。
問題は、ケニーだけではありません。
彼には、3人の子どもがいますが、調べたところ、
全員に深刻な遺伝子異常が見られるんです。
劣化ウランは燃焼すると微粒子になり、身体のあらゆる部分に入り込みます。
リンパ球、脳や肝臓、そして、精子や卵子にも入り込んでしまいます。
そのため、ケニーの子どもたちに遺伝子異常が出てしまったのです。
当然、孫の世代にも同じように異常が受け継がれる恐れがあります。
そのまた次の世代にもです。」
(ショット)。
2004年2月、裁判所は、ケニー・ダンカンの健康被害を
劣化ウラン弾による汚染が原因だと認めました。
帰還兵の病気が、劣化ウランのせいだと認められたのは、これが初めてでした。
湾岸戦争時、イギリス軍の戦車に劣化ウラン弾を積み込む任務に
就いていたジェニー・ムーアは、戦後、双子を妊娠しましたが
彼女にも異変が現れました。
ムーアは、二度目の妊娠でも子どもを流産したのです。
胎児には眼がありませんでした。
「新聞を読んで、眼のない子どもがアメリカでも大勢生まれていることを知りました。
それで私の赤ちゃんも湾岸戦争症候群の犠牲になったんだと分かったんです」
(ムーア)。
ジェニー・ムーアは憤ります。
「もしもイギリス政府が、帰還兵5万2千人が全員死ねば、
この問題は自然に解決するとほんの少しでも考えているとしたら、
それはとんでもない間違いです。
5万2千人の殆どが家族を持っているからです」。
■ イラク現地汚染調査
ウラニウム医療研究センターのウェイマン氏とシェイクリー医師は
バグダッドやバスラなど10数カ所を調査して回りました。
各地でホコリや住民の尿サンプルを採取しました。
激しい戦車戦が繰り広げられたバグダッド南部で、
彼らは土壌を検査し、劣化ウランの痕跡を探していて、
その危険な場所のすぐそばで食べ物や飲み物が売られているのを発見します。
「ここは戦車戦のあった場所なんです。
すぐそこにも戦車が撤去された跡が残っているでしょう。
放射線量は、通常のおよそ100倍から150倍で、
これまでで一番高い数値です。」
(ウェイマン)
「当然、立入禁止区域にすべきレベルです。
とても人が行き来して良いような状態ではありません。」
(シェイクリー)。
また、彼らはバグダッドで空爆によって破壊されたビルも調査しました。
彼らはテレビ局が6階分の床を突き抜けた爆弾で破壊された事を知って、
このレーザー誘導爆弾にも劣化ウランが使われたのではないかと考えています。
イラクのバスラでは、湾岸戦争でもイラク戦争でも激しい戦闘が繰り広げられました。
イギリス軍は、汚染された戦車はすでに撤去したと言います。
しかし、大規模な戦車戦があったアブ・カシブ近郊で
ウェイマン氏は、劣化ウラン弾で破壊された戦車を何両も見つけました。
「この戦車の放射線量は、自然界に存在する放射線量の2万倍もの値を示しています。」
とウェイマン氏は言います。
撮影の中でもガイガーカウンターの針は振り切れ、アラームが危険を知らせています。
彼らは更に劣化ウラン弾が当たった近くの製氷工場の貯蔵タンクも調べます。
この水からは、WHOが定める安全基準値の6倍から8倍の濃度のウランが検出されました。
2008.03.20 (Thu)
イラク 劣化ウラン弾被害調査 2
ビデオ紹介■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
NHK BS世界のドキュメンタリー
「イラク 劣化ウラン弾被害調査−ドイツ人医師13年の足跡−」
制作:オチョアワグナー プロダクション(ドイツ2004年)
番組は79歳のドイツ人医師ギュンター博士と
カナダのウラニウム医療研究センターUMRCのテッド・ウェイマン氏が
イラク戦争の劣化ウラン影響調査に向かうところから始まります。
1991年の湾岸戦争後、大勢の兵士や民間人が身体に異常をきたしましたが、
ギュンター博士たちは劣化ウラン弾が原因だと考えています。
ギュンター博士は
「私は、イラクで40年間働いてきました。
この地域で以前ウランを含んだ砲弾の破片を見つけたことがあります。
同時に、重い病気が急増していることを知りました。
2003年のイラク戦争の後、こうした被害がさらに増えているのではないかと思い、
調査に来ました。」と言います。
ウェイマン氏は
「分析のために、爆撃にさらされた人たちの尿のサンプルを集めに来ました。
できれば、肺からもサンプルを取りたいですし、土壌や水も調べたいと思っています。
アメリカ軍やイギリス軍が使った劣化ウラン弾が、
人々や環境をどの程度汚染しているか、知りたいんです」と言います。
この時に採取された住民の尿サンプルなどから劣化ウランが検出されました。
イラクの人々は米英軍が使用した劣化ウラン弾で明らかに汚染されたのです。
バスラからクウェート国境へ向かう道は、
湾岸戦争でも今回の戦争でも戦場となりました。
ギュンター博士は、劣化ウラン弾で破壊された戦車を見つけ、放射線量を測定しました。
「この戦車の残骸は劣化ウラン弾で破壊されたものです。
砲塔に弾が当たった痕があります。
放射線量を測定してみましょう。
カウンターの針が赤い方に触れているのがはっきりと分かります。
劣化ウラン弾は、貫通するときにすさまじい熱を発します。
戦車の中の兵士を一瞬で灰にし、
飛び散った酸化ウランが周りの環境を汚染するのです」(ギュンター博士)
バグダッド近郊では、テッド・ウェイマン氏と
イラク人医師イクラム・シェイクリーが調査を進めています。
そこは、アメリカ軍が軍用車のスクラップヤードとして使っていた場所です。
ウェイマン氏たちは土壌やチリのサンプルを集めます。
驚いた事にこのスクラップヤードには
子どもたちがスクラップを売るためにたくさん出入りしています。
積もったチリが、トラックが通り過ぎる度にもうもうと舞い上がります。
奥に行くに従ってガイガーカウンターの数値がどんどん上がります。
■ ギュンター博士とドラコビッチ博士
−−劣化ウランの危険と闘う二人の医師
湾岸戦争後、長い間、劣化ウラン弾の危険性は知られていませんでした。
この戦争で、多国籍軍は主にバスラの南方で
300トンもの劣化ウラン弾を使用しました。
ギュンター博士は、劣化ウラン弾の影響について何も知らないまま、
戦後のバスラに入ったのです。
「1991年10月、国連の経済制裁発動後のイラクに呼ばれました。
医療体制を視察するためです。
病院は機能していませんでした。
小児病院は、満員状態で伝染病が蔓延し、子どもたちは栄養失調で瀕死の状態でした。
私は、40年間、イラクで医療に携わってきましたが、
湾岸戦争前には見られなかった病気が多発していました。
91年末から93年にかけて、白血病や先天性障害などの異常が沢山認められたのです」
(ギュンター博士)。
ギュンター博士は、子どもたちの病状を写真で記録し始めました。
子どもたちは、放置された砲弾や戦車のすぐそばで、遊んでいます。
これが、白血病の急増と関係しているのでしょうか?
また、ギュンター博士が診察した子どものほとんどは、
父親がバスラ南方の戦車戦で戦っていたことが分かりました。
ウクライナのチェルノブイリ原発事故の後も、
先天性の障害を持つ子どもが、大勢産まれています。
1991年末、ギュンター博士は報告書を書き始めました。
子どもたちの病気は、劣化ウラン弾の放射線によるものだと主張したのです。
最初の報告はドイツの新聞各紙に掲載されました。
1992年に、ギュンター博士は思い切った行動に出ました。
イラクで見つけた劣化ウラン弾に放射性があることを証明するため、
砲弾をベルリンに持ち込んだのです。
しかし、フンボルト大学では、非常に毒性が強く放射性があると分析され、
関わりたくないので工科大学に持っていってくれ、と言われました。
工科大学に行くと、今度はベルリン自由大学の
放射線研究所に持っていくよう言われました。
研究所では、『今日は金曜日なので預かれない。
月曜日にまた来るように』と言われました。
月曜日にまた出直すと、16人の警官が待ち構えていて、
放射性の砲弾を持ち込んだ「罪」でギュンター博士は逮捕されてしまいます。
取り調べの結果、ギュンター博士は起訴され3000マルクの罰金を課せられました。
罰金の支払いを拒んだためギュンター博士は、5週間、刑務所に入れられました。
しかし、これで、イラクから持ち込んだ砲弾に放射性があることが証明されたのです。
ウラニウム医療研究センターの医師(所長)のアサフ・ドラコビッチ博士は、
アメリカ国防総省に12年間勤務し、
湾岸戦争症候群の兵士の症状を研究してきました。
ところが、劣化ウラン弾が病気の原因ではないかと公言した途端、
圧力をかけられたと言います。
「私は内部告発に踏み切りました。
なぜならアメリカ政府は湾岸戦争の帰還兵を
人知れず死なせるべきだと考えていたからです」
(ドラコビッチ博士)。
湾岸戦争後、ドラコビッチ博士が治療に当たった30人の兵士たちは
原因不明の病気に悩まされていました。
ドラコビッチ博士は、放射線の影響を疑いました。
患者の尿を中性子放射化分析という方法で分析したところ、
劣化ウランに陽性という結果が出ました。
その途端、誰もが本当のことを語ろうとしなくなり、
調査をやめるよう圧力をかけてきたのです。
ドラコビッチ博士は、攻防総省を辞め、
自ら設立した医療研究センターで調査を続けました。
「30人の患者の内、過半数から高濃度の劣化ウランが検出されました。
この分析結果を見て、もはや議論の余地はないと思いました。」
(ドラコビッチ博士)
■ 生命の危険を感じながら
米英政府が劣化ウラン弾の危険性を隠し続けているために、
劣化ウラン弾の危険性や被害の調査に取り組み、
警告を発することは生命の危険さえ伴います。
ドラコビッチ博士は劣化ウラン弾は危険だ、と公表したとき、
経歴に傷が付いてもいいのか、と脅されました。
それでも彼が活動を止めないと、かつての同僚たちが、次々と
『頼むからこんな活動は止めてくれ。
君にとっても軍にとっても何一つ良いことは無いんだから』
と電話をかけてきました。
その後、身の危険を感じたドラコビッチ博士は、
カナダに移り、身を隠しながら生活しています。
ギュンター博士もまた身に危険を感じています。
ギュンター博士は道を歩いていて、自動車に意図的にはね飛ばされ、
水路に落とされ重傷を負わされました。
警察は車のナンバーを覚えていないのならわからないと、そのまま何の進展もありません。
なせギュンター博士にこのようなことが起きたのでしょうか?
「一体誰がこんなことをしたのか、と考えました。
ドイツには、私のことを快く思っていない人たちがいます。
劣化ウラン弾の技術を開発したのは、ドイツだと言うことに気付いたからです」。
軍需産業のラインメタル社が、1972年と73年に
先端にウランを使った砲弾の開発に取り組んでおり、
軍需企業MBBも1996年までの17年間、劣化ウラン弾をテストしていたというのです。
NHK BS世界のドキュメンタリー
「イラク 劣化ウラン弾被害調査−ドイツ人医師13年の足跡−」
制作:オチョアワグナー プロダクション(ドイツ2004年)
番組は79歳のドイツ人医師ギュンター博士と
カナダのウラニウム医療研究センターUMRCのテッド・ウェイマン氏が
イラク戦争の劣化ウラン影響調査に向かうところから始まります。
1991年の湾岸戦争後、大勢の兵士や民間人が身体に異常をきたしましたが、
ギュンター博士たちは劣化ウラン弾が原因だと考えています。
ギュンター博士は
「私は、イラクで40年間働いてきました。
この地域で以前ウランを含んだ砲弾の破片を見つけたことがあります。
同時に、重い病気が急増していることを知りました。
2003年のイラク戦争の後、こうした被害がさらに増えているのではないかと思い、
調査に来ました。」と言います。
ウェイマン氏は
「分析のために、爆撃にさらされた人たちの尿のサンプルを集めに来ました。
できれば、肺からもサンプルを取りたいですし、土壌や水も調べたいと思っています。
アメリカ軍やイギリス軍が使った劣化ウラン弾が、
人々や環境をどの程度汚染しているか、知りたいんです」と言います。
この時に採取された住民の尿サンプルなどから劣化ウランが検出されました。
イラクの人々は米英軍が使用した劣化ウラン弾で明らかに汚染されたのです。
バスラからクウェート国境へ向かう道は、
湾岸戦争でも今回の戦争でも戦場となりました。
ギュンター博士は、劣化ウラン弾で破壊された戦車を見つけ、放射線量を測定しました。
「この戦車の残骸は劣化ウラン弾で破壊されたものです。
砲塔に弾が当たった痕があります。
放射線量を測定してみましょう。
カウンターの針が赤い方に触れているのがはっきりと分かります。
劣化ウラン弾は、貫通するときにすさまじい熱を発します。
戦車の中の兵士を一瞬で灰にし、
飛び散った酸化ウランが周りの環境を汚染するのです」(ギュンター博士)
バグダッド近郊では、テッド・ウェイマン氏と
イラク人医師イクラム・シェイクリーが調査を進めています。
そこは、アメリカ軍が軍用車のスクラップヤードとして使っていた場所です。
ウェイマン氏たちは土壌やチリのサンプルを集めます。
驚いた事にこのスクラップヤードには
子どもたちがスクラップを売るためにたくさん出入りしています。
積もったチリが、トラックが通り過ぎる度にもうもうと舞い上がります。
奥に行くに従ってガイガーカウンターの数値がどんどん上がります。
■ ギュンター博士とドラコビッチ博士
−−劣化ウランの危険と闘う二人の医師
湾岸戦争後、長い間、劣化ウラン弾の危険性は知られていませんでした。
この戦争で、多国籍軍は主にバスラの南方で
300トンもの劣化ウラン弾を使用しました。
ギュンター博士は、劣化ウラン弾の影響について何も知らないまま、
戦後のバスラに入ったのです。
「1991年10月、国連の経済制裁発動後のイラクに呼ばれました。
医療体制を視察するためです。
病院は機能していませんでした。
小児病院は、満員状態で伝染病が蔓延し、子どもたちは栄養失調で瀕死の状態でした。
私は、40年間、イラクで医療に携わってきましたが、
湾岸戦争前には見られなかった病気が多発していました。
91年末から93年にかけて、白血病や先天性障害などの異常が沢山認められたのです」
(ギュンター博士)。
ギュンター博士は、子どもたちの病状を写真で記録し始めました。
子どもたちは、放置された砲弾や戦車のすぐそばで、遊んでいます。
これが、白血病の急増と関係しているのでしょうか?
また、ギュンター博士が診察した子どものほとんどは、
父親がバスラ南方の戦車戦で戦っていたことが分かりました。
ウクライナのチェルノブイリ原発事故の後も、
先天性の障害を持つ子どもが、大勢産まれています。
1991年末、ギュンター博士は報告書を書き始めました。
子どもたちの病気は、劣化ウラン弾の放射線によるものだと主張したのです。
最初の報告はドイツの新聞各紙に掲載されました。
1992年に、ギュンター博士は思い切った行動に出ました。
イラクで見つけた劣化ウラン弾に放射性があることを証明するため、
砲弾をベルリンに持ち込んだのです。
しかし、フンボルト大学では、非常に毒性が強く放射性があると分析され、
関わりたくないので工科大学に持っていってくれ、と言われました。
工科大学に行くと、今度はベルリン自由大学の
放射線研究所に持っていくよう言われました。
研究所では、『今日は金曜日なので預かれない。
月曜日にまた来るように』と言われました。
月曜日にまた出直すと、16人の警官が待ち構えていて、
放射性の砲弾を持ち込んだ「罪」でギュンター博士は逮捕されてしまいます。
取り調べの結果、ギュンター博士は起訴され3000マルクの罰金を課せられました。
罰金の支払いを拒んだためギュンター博士は、5週間、刑務所に入れられました。
しかし、これで、イラクから持ち込んだ砲弾に放射性があることが証明されたのです。
ウラニウム医療研究センターの医師(所長)のアサフ・ドラコビッチ博士は、
アメリカ国防総省に12年間勤務し、
湾岸戦争症候群の兵士の症状を研究してきました。
ところが、劣化ウラン弾が病気の原因ではないかと公言した途端、
圧力をかけられたと言います。
「私は内部告発に踏み切りました。
なぜならアメリカ政府は湾岸戦争の帰還兵を
人知れず死なせるべきだと考えていたからです」
(ドラコビッチ博士)。
湾岸戦争後、ドラコビッチ博士が治療に当たった30人の兵士たちは
原因不明の病気に悩まされていました。
ドラコビッチ博士は、放射線の影響を疑いました。
患者の尿を中性子放射化分析という方法で分析したところ、
劣化ウランに陽性という結果が出ました。
その途端、誰もが本当のことを語ろうとしなくなり、
調査をやめるよう圧力をかけてきたのです。
ドラコビッチ博士は、攻防総省を辞め、
自ら設立した医療研究センターで調査を続けました。
「30人の患者の内、過半数から高濃度の劣化ウランが検出されました。
この分析結果を見て、もはや議論の余地はないと思いました。」
(ドラコビッチ博士)
■ 生命の危険を感じながら
米英政府が劣化ウラン弾の危険性を隠し続けているために、
劣化ウラン弾の危険性や被害の調査に取り組み、
警告を発することは生命の危険さえ伴います。
ドラコビッチ博士は劣化ウラン弾は危険だ、と公表したとき、
経歴に傷が付いてもいいのか、と脅されました。
それでも彼が活動を止めないと、かつての同僚たちが、次々と
『頼むからこんな活動は止めてくれ。
君にとっても軍にとっても何一つ良いことは無いんだから』
と電話をかけてきました。
その後、身の危険を感じたドラコビッチ博士は、
カナダに移り、身を隠しながら生活しています。
ギュンター博士もまた身に危険を感じています。
ギュンター博士は道を歩いていて、自動車に意図的にはね飛ばされ、
水路に落とされ重傷を負わされました。
警察は車のナンバーを覚えていないのならわからないと、そのまま何の進展もありません。
なせギュンター博士にこのようなことが起きたのでしょうか?
「一体誰がこんなことをしたのか、と考えました。
ドイツには、私のことを快く思っていない人たちがいます。
劣化ウラン弾の技術を開発したのは、ドイツだと言うことに気付いたからです」。
軍需産業のラインメタル社が、1972年と73年に
先端にウランを使った砲弾の開発に取り組んでおり、
軍需企業MBBも1996年までの17年間、劣化ウラン弾をテストしていたというのです。
2008.03.20 (Thu)
イラク 劣化ウラン弾被害調査 1
(1)
今年の年明け早々1月4日に、
NHK・BSの「世界のドキュメンタリー」で
『イラク 劣化ウラン弾被害調査−ドイツ人医師13年の足跡−』
(原題「医師と放射能に汚染されたイラクの子どもたち」)が放送されました。
このドキュメンタリー番組は、
英米軍が今回のイラク戦争で使用した劣化ウラン弾によると思われる
子どもたちの被害を調査するドイツのジークヴァルト=ホルスト・ギュンター博士と
ウラニウム医療研究センター(UMRC)が2003年9〜10月に行った
イラク被害調査と彼らの活動を取り上げたものです。
(2)
この調査の結果については、2004年4月に
UMRCのアサフ・ドラコビッチ博士が日本で講演し、
イラクの土壌、水、住民の尿、サマワに配備された米兵士の尿から
劣化ウランを検出したことを報告しました。
われわれが恐れていたようにイラク全土が汚染されていること明らかにしたものです。
この調査の分析費用は世界中の市民からカンパでまかなわれており、
その中でもとりわけ日本の市民からの寄付が大きな位置を占めています。
その調査を紹介したという意味で、この番組は実に貴重なものでした。
(3)
私たちにとって嬉しかったことは、
UMRCの活動と同様にドイツのギュンター博士の活動を見る事ができた事です。
ドイツ政府によって逮捕されながら、
また何者かによって殺されそうになりながらも、
あくまでも劣化ウラン弾の被害を明らかにしようとする博士の姿が印象的でした。
この点では、同様の厳しい圧迫の下で
劣化ウランの被害を科学的に明らかにしようとする
UMRCとドラコビッチ博士の姿勢と共通し、私たちの胸に訴えるものでした。
またこの放送は、これまで劣化ウラン弾の問題を取り上げてこなかった
NHKの劣化ウラン弾に関する初めての放送でもありました。
すでに多くの方が放送をご覧になったと思いますが、
記録のためにも以下に番組の要約を紹介します。
2005年2月17日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局
今年の年明け早々1月4日に、
NHK・BSの「世界のドキュメンタリー」で
『イラク 劣化ウラン弾被害調査−ドイツ人医師13年の足跡−』
(原題「医師と放射能に汚染されたイラクの子どもたち」)が放送されました。
このドキュメンタリー番組は、
英米軍が今回のイラク戦争で使用した劣化ウラン弾によると思われる
子どもたちの被害を調査するドイツのジークヴァルト=ホルスト・ギュンター博士と
ウラニウム医療研究センター(UMRC)が2003年9〜10月に行った
イラク被害調査と彼らの活動を取り上げたものです。
(2)
この調査の結果については、2004年4月に
UMRCのアサフ・ドラコビッチ博士が日本で講演し、
イラクの土壌、水、住民の尿、サマワに配備された米兵士の尿から
劣化ウランを検出したことを報告しました。
われわれが恐れていたようにイラク全土が汚染されていること明らかにしたものです。
この調査の分析費用は世界中の市民からカンパでまかなわれており、
その中でもとりわけ日本の市民からの寄付が大きな位置を占めています。
その調査を紹介したという意味で、この番組は実に貴重なものでした。
(3)
私たちにとって嬉しかったことは、
UMRCの活動と同様にドイツのギュンター博士の活動を見る事ができた事です。
ドイツ政府によって逮捕されながら、
また何者かによって殺されそうになりながらも、
あくまでも劣化ウラン弾の被害を明らかにしようとする博士の姿が印象的でした。
この点では、同様の厳しい圧迫の下で
劣化ウランの被害を科学的に明らかにしようとする
UMRCとドラコビッチ博士の姿勢と共通し、私たちの胸に訴えるものでした。
またこの放送は、これまで劣化ウラン弾の問題を取り上げてこなかった
NHKの劣化ウラン弾に関する初めての放送でもありました。
すでに多くの方が放送をご覧になったと思いますが、
記録のためにも以下に番組の要約を紹介します。
2005年2月17日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
UMRCイラク・ウラン被害調査カンパキャンペーン事務局
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