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2008.05.29 (Thu)
チグリス・ユーフラテス川の流量増加へ
チグリス・ユーフラテス川の流量増加へ、イラク政府がトルコとシリアに協力要請
【5月28日 AFP】
イラク政府は27日、チグリス川とユーフラテス川の流量を
増やすための協議をトルコ・シリア両政府と開始すると声明で発表した。
深刻な水不足を解消することが狙い。
アブドルラティフ・ラシード水利相が
現在、2つの川へ流れ込む水量の増加を要請する
ヌーリ・マリキ首相の親書を
携えてトルコに向かっており、その後でシリアを訪問するという。
親書は、深刻な干ばつに見舞われているイラクは
さらなる農業用水と飲料水を必要としており、
今年1月に合意した水資源共有に関する合意に基づいて
3者会談を行いたいとしている。(c)AFP
【5月28日 AFP】
イラク政府は27日、チグリス川とユーフラテス川の流量を
増やすための協議をトルコ・シリア両政府と開始すると声明で発表した。
深刻な水不足を解消することが狙い。
アブドルラティフ・ラシード水利相が
現在、2つの川へ流れ込む水量の増加を要請する
ヌーリ・マリキ首相の親書を
携えてトルコに向かっており、その後でシリアを訪問するという。
親書は、深刻な干ばつに見舞われているイラクは
さらなる農業用水と飲料水を必要としており、
今年1月に合意した水資源共有に関する合意に基づいて
3者会談を行いたいとしている。(c)AFP
2008.03.01 (Sat)
サハラ砂漠のセンターピボット
http://www.ls23.jp/apori/detail/2007/0720b.htmより転載

ナイルデルタ。ナイル川は、4大文明の一つ古代エジプト文明の発祥地です。

サハラ砂漠の農場。センターピボットによって灌漑された農場。NASAの衛星写真。


ナイルデルタ。ナイル川は、4大文明の一つ古代エジプト文明の発祥地です。

サハラ砂漠の農場。センターピボットによって灌漑された農場。NASAの衛星写真。

2008.03.01 (Sat)
センターピボット
http://www.ls23.jp/apori/detail/2007/0720b.htmより転載

カンザス州の農場。
オガララ帯水層の地下水を利用し、センターピボットによって灌漑された農場。
ASTERによる衛星写真。

センターピボットの装置。
センターピボットは、乾燥地域でも大規模に作物を栽培できるよう、
地下水をくみ上げ、半径1kmにもおよぶ円形農場に水をまく農法。

カンザス州の農場。
オガララ帯水層の地下水を利用し、センターピボットによって灌漑された農場。
ASTERによる衛星写真。

センターピボットの装置。
センターピボットは、乾燥地域でも大規模に作物を栽培できるよう、
地下水をくみ上げ、半径1kmにもおよぶ円形農場に水をまく農法。
2008.03.01 (Sat)
ヒマラヤ山脈

http://www.ls23.jp/apori/detail/2007/0720b.htmより転載
宇宙から見ればヒマラヤ山脈も1本の線に過ぎません。ヒマラヤ山脈(Himalayan Range)。
国際宇宙ステーションから撮影したヒマラヤ山脈。
中央付近の雲がかかった辺りにエベレストが見えます。
ヒマラヤ山脈は巨大な山脈で、
インダス川、ガンジス川、ブラマプトラ川、長江など大河の水源です。
このヒマラヤ水系には約7億5千万人の人々が生活しています
(バングラディッシュは全人口)。
この線を境に上側はインダス、ガンジスという水が豊富なところと
下側のチベット高原のように、まったく水がないところに分かれています。
1970年代までは地球は寒冷化に向かっていると言われていました。
それがある線を境に地球は温暖化に向かっていることになりました。
IPCCの第4次報告書は、90%地球は温暖化に向かっていると言っています。
どうも多数決で決めているような気がします。
あまりにも変動要因が多すぎるから
気象モデルが不完全なので、これは仕方がないことです。
CO2が温暖化の主要原因とした場合、どうやってCO2を削減するのか問題になります。
温室効果ガス排出権の売買は、机上のプランです。
実際にCO2を削減するものではありません。
エタノール、ヤシ油といったバイオ燃料を使ってもCO2は削減できません。
製造、流通過程でこれまでのエネルギーを消費する必要があり、
穀物高騰、熱帯雨林の破壊という弊害もあります。
本当にCO2を減らす気なら、アマゾン、インドネシア、サヘル地域で
先進国が途上国に援助しなければいけないと思っています。
2008.03.01 (Sat)
アスワンハイダム

アスワンハイダム
1970年にソ連の協力によって完成しました。
エジプトに次のような影響を与えています。
上流から肥沃な泥土が運ばれなくなり、化学肥料に頼らざるをえなくなってしまった。
肥料製造に要する電力はアスワンハイダムの発電量を上回ってしまった。
洪水が起こらなくなったため下流域で塩害が発生した。
上流から土砂が流れなくなり、
河口のデルタ地帯が消滅の危機に瀕しています。
上流から栄養分が補給されなくなり、ナイル河口では漁獲高が落ち込んだ。
農業は農地と水を必要とします。
ここまで見てきたように農地も水も減少傾向にあり、現在では加速化されています。
食料の供給が不安になっています。
オーストラリアの干ばつは世界の食料事情を悪化させています。
遺伝子組み換え作物がいま問題となっていますが
その前に食料の供給が問題になってしまいました。
2008.03.01 (Sat)
ガンジス川

ブラマプトラ川は右から中央まで流れ、下降してガンジス川と合流しています。
ブラマプトラ川はガンジス川と合流し、インド、バングラデシュを流れて
海にたどりついています。
ガンジス川ももうすぐ海にはたどりつけないでしょう。
ブラマプトラ川上流の中国領内にダムを建設しています。
4000万kwを発電し、中国東北部に導水する計画です。
これが完成するとインド、バングラデシュを流れるガンジス川は
水量が1/3になるそうです。
インド、バングラデシュがダム建設に反対していますが、
中国はダム建設を進めています。
バングラデシュに与える影響は大きく、三角州が消滅するおそれがあります。
これはエジプトのカイロと同じです。
黄河はもう海にたどりつく前に干上がっています。
三峡ダムによって揚子江もそのうち海まで流れなくなってしまうでしょう。
インダス川、ガンジス川、ブラマプトラ川
すべてヒマラヤの氷河が水源です。
ヒマラヤの氷河も後退しているそうですから、
水資源をめぐる争奪は激しくなるでしょう。
アマゾン川も森林伐採が進むと灌漑を始めるでしょう。
そうなるとアマゾン川も海にたどりつけなくなるかもしれない。
最後は南極大陸の氷が貴重な水資源になるかもしれない。

2008.03.01 (Sat)
チャド湖
ウィキペディアより転載
面積は大きいが、水深は浅い。
最も深いところでも7mしかないために、
面積が平均水深の変化に特に影響を受けやすく、季節によっても面積が変動する。
チャド湖は経済的に非常に重要であり、
周辺の国々に居住する2000万人以上の人々に水を供給している。
ヨーロッパ人による最初の調査は1823年になされた。
以来世界的に見ても非常に大きい湖の1つだったが、
ここ40年で著しく面積が縮小した。
1960年代には、26000 km2以上の面積があったが、
2000年までには、1500 km2以下に落ち込んだ。
これは、降雨量の減少や、チャド湖に中央アフリカ共和国から流れ込むシャリ川、ロゴン川
およびチャド湖本体から灌漑用に汲み上げられる水が著しく増加したことを原因とする。
1908年と1984年の二度にわたり、
完全に干上がったことがあり、現在の平均水深は1.5mである。
このままでは、21世紀中には消滅するとも予想されている。
2008.03.01 (Sat)
インダス川

緑色に見える部分がインダス川の沖積低地。
最下流部の左岸側に見える水色の部分は、
インド、パキスタン国境付近に広がる塩の平原、カッチ湿原である。
http://www.asap21.org/nl/2/n2_3a.htmlより転載
チベット高原に水源を発するインダス川は全長約2900キロメートル、
ヒマラヤ山系、インド領そしてパキスタン領内を
北から南に縦断してアラビア海へと流れ、
1950年代までに整備されたダムや灌漑で
沿岸地域に麦、とうもろこし、稲などの栽培のための農業用水や
水力発電用水、また生活用水として利用されてきた。
このインダス川の水利用をめぐって、
1947年に分離独立したインドとパキスタンの間で緊張関係が生まれたが、
1960年のインダス川水利条約で、インダス川と5つの支流を
インドにはサトレジ、ラビ、ベアズの三支流、
パキスタンはインダス川とジェルム、チェナブの二支流を
利用するということで合意した。
しかし、この流域の農業地域は乾燥地帯にあり、
急激な人口増に伴う食物需要にこたえるための
大規模な農業は灌漑に依存しており、
地下水または川の水として循環される量の2倍もの水を使っているため、
水不足の問題が深刻となってきた。
近年のインダス川流域の降水量が激減したところへ、海水面の上昇があり、
海水が河口地域に侵入しているため、土壌への塩害が起こったり、
河口付近の生態系の変化が見られる。
川の水が河口に達する前に枯渇してしまうため、
海から川へ上がってきて産卵する淡水魚の激減で、
農業関係者ばかりでなく、漁業関係者への影響も大きい。
そこへ2001年1月のグジャラート地方での大地震で、
井戸水に土が混ざったり、井戸水そのものが
使えなくなるということも重なり、
数千万人ものインド・パキスタンの人々が被害を受けている。
このため、カシミール問題や印パ核実験で緊張関係が続いてきた両国は
これまでの対立関係を超えたところで
水資源に関して再度協力関係を築く必要がある、
と政府関係者はコメントしている。

インダス川から水を引いてきている用水路です。
日本の感覚で言えば、立派な川ですが、
これはインダス川の灌漑システムでいえば、もう末端に近いところに位置しています。
本流から遠く離れた何本目かの支流なのです。
この用水路の周りに小麦や綿畑がどこまでも広がり、水牛がのんびりと水浴びをしています。
写真は
http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/Chiri/EarthWacht/May2006/RSgazou.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/card03.html
2008.02.29 (Fri)
アラル海
アラル海 (ウィキペディアより)
内陸湖。塩分濃度は海水の1/10程度であった。
流出河川は無く「尻無し湖」と呼ばれる。
かつては世界で4番目の面積を誇っていたが、
1950年代にスターリン時代の旧ソ連が実施した
綿花栽培のための灌漑(五ヶ年計画の一環として行われた)や、
アムダリア川の上流部にカラクーム運河を建設した事により、
アラル海に流れ込むアムダリヤ川とシルダリヤ川の流量が激減し、
急激に面積が縮小している。
1989年頃には北側の小アラル海と南側の大アラル海に分断され、
さらに現在は大アラル海が東西に分断されつつある。
1960年に比べて、水面が15 m以上低下し、
面積が62%、水量が84%も減少、塩分濃度が6倍以上になった。
これにより、アラル海にいた魚などの動物の大半が死滅し
漁業が壊滅し、名産であったキャビアや缶詰などの周辺産業もほぼ全滅。
ゴーストタウンと化した地域も少なくない。
また、干上がった湖底から舞い上がる塩により、
周辺地域での塩害や健康被害なども発生している。
2008.02.29 (Fri)
中国やアメリカで広まる水不足
砂漠化、耕地の減少に追い討ちをかけているのが、水不足です。
地球の温暖化は関心が高いのですが、
温暖化が惹き起こす干ばつはそれほど関心は高くない。
オーストラリアの選挙では、
干ばつを惹き起こす温暖化が争点になり、
労働党が政権を奪取しました。
アラル海、チャド湖が消失するのは時間の問題です。
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/ecoeconomyindicator2005-4.html
より転載
中国やアメリカで広まる水不足
水不足は、現在世界が直面している資源関係の問題中、
最も軽視されているかもしれない。
過去50年間で世界の水需要は3倍以上になり、
水不足の兆候はいたる所で見られるが、
そのなかでもより蔓延しているのは、
河川や井戸の枯渇、湖の消滅などである。
一年のうち一時的にでも干上がってしまう川には、
米国のコロラド川、
中央アジアのアムダリア川、
そして中国の黄河がある。
中国の海河や淮河でも折々同じような問題が起こり、
パキスタンの生命線であるインダス川の水流も、
アラビア海へたどり着く頃には
弱々しい細流となってしまうこともある。
コロラド川は米国南西部最大の川だが、現在はめったに海までたどりつけない。
過去数年間で水の需要が増え、
川から引かれた分水路はしょっちゅう干上がっている。
アジアでも状況は同様である。
アラル海へ流れ込む二河川の一つアムダリア川は
毎年一次的にせよ干上がっており、
アムダリア川から流れ込む水量が大幅に減ったので
アラル海は縮小しつつある。
このままではアラル海は消滅してしまい、
古い地図上にしか存在しなくなる日が来るかもしれない。
中国を流れる二大河川のうち北部に位置する黄河は、
1972年に初めて数週間干上がるという事態が発生した。
そして1985年以降、ほぼ毎年断続的に黄海まで届かず、
海への窓口である山東省にすらたどりつけないこともあった。
地下水位が低下しているため、井戸が枯れ河川は姿を消しつつある。
山西省の主要水路である汾河は、
以前は省都の太原を通り抜け、黄河と合流していたが今はもう存在しない。
水不足を示すもう一つの兆候は湖の消滅である。
中央アフリカのチャド湖の面積は
過去40年間でおよそ95%縮小した。
降雨量の減少、気温の上昇、
チャド湖へ流れ込んでいた水が
灌漑で他へ引かれるようになったことなどがその原因である。
中国では河北省だけでも約1,000の湖が消えてしまった。
また、世界の重要な農業地域で地下水位が低下しつつある。
中国穀物収穫量のほぼ三分の一の生産地である華北平原、
インド穀倉地帯のパンジャブ地方、
そして米国の主要穀物生産地方である
ロッキー山脈東の大草原地帯などがその例だ。
北アフリカと中東のほぼ全域で人々は水不足に苦しんでいる。
アルジェリア、エジプト、イラン、モロッコでは、
穀物供給の40%以上を輸入に頼らざるを得なくなり、
人口の増加で輸入穀物への依存率は上昇し続けている。
人口7,000万の中東で最も人口密度が高い国の一つイランも、
深刻な水不足に直面している。
急成長を遂げている大都市のひとつであるマシュハド東部にある、
イラン北東部の肥沃な農耕地チェナラン平原では、
給水量が急速に減っている。
灌漑とマシュハド近郊の街への水供給を目的として平原で井戸が掘られたせいで、
最新の公式推計値によると地下水位が2001年に8m低下し、
水需要は帯水層に水が涵養する早さをはるかにしのいでいる。
イラン東部各地で地下水位が低下し多数の井戸が枯れたために、
水が入手できなくなった住民が村を捨てるところも出てきている。
イランは、水が枯渇して人々が住むところを追われてしまうという
水難民の可能性に直面している最初の国の一つである。
人口1,900万のイエメンでは、国のいたるところで
地下水位が年2m以上の割合で下がり続けている。
首都サナアがある盆地では、水の使用が涵養する量の5倍もあり、
地下水位が年に6mずつ下がっている。
最近井戸を作るために2キロ掘ったが全く水が出なかった。
新たな水供給源が見つからなければ、
2010年までにイエメンの首都には水がなくなってしまうだろう。
水安全保障を考える際、
一国で一人当たりどれだけの水があるかを見るという方法もある。
1995年には18カ国の1億6,600万人が一年当たり
1,000立方メートル以下の真水しか使えず、
この量で食料の調理、飲水、体を洗う分など
全てをまかなわなければならなかった。
2050年までに39カ国で一人当たりの水供給量は
1,000立方メートル以下の水準まで落ち込むことが予測されており、
その頃には17億の世界人口が水不足で苦しんでいることになるだろう。
帯水層の枯渇と灌漑用水が都市部へと転用されているせいで
世界中で灌漑地が減りはじめる日がくるだろう。
しかし、政府からの公式な情報を基にした
国連食料農業機構(FAO)のデータによると、灌漑地は拡大傾向にある。
例えば、最新のデータである1998年から1999年の間で、
灌漑地は2億7,100万ヘクタールから2億7,400万ヘクタールに拡大した。
この1%増加という数字は心強いが、新たな灌漑地開発の情報を、
灌漑地減少の情報よりも政府はずっと良く把握していることを考慮すれば、
これほど増加していないと見ていいだろう。
世界の灌漑用地の歴史的成長は止まって、
用地は縮小傾向にあると考えるのが妥当かもしれない。
地球の温暖化は関心が高いのですが、
温暖化が惹き起こす干ばつはそれほど関心は高くない。
オーストラリアの選挙では、
干ばつを惹き起こす温暖化が争点になり、
労働党が政権を奪取しました。
アラル海、チャド湖が消失するのは時間の問題です。
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/ecoeconomyindicator2005-4.html
より転載
中国やアメリカで広まる水不足
水不足は、現在世界が直面している資源関係の問題中、
最も軽視されているかもしれない。
過去50年間で世界の水需要は3倍以上になり、
水不足の兆候はいたる所で見られるが、
そのなかでもより蔓延しているのは、
河川や井戸の枯渇、湖の消滅などである。
一年のうち一時的にでも干上がってしまう川には、
米国のコロラド川、
中央アジアのアムダリア川、
そして中国の黄河がある。
中国の海河や淮河でも折々同じような問題が起こり、
パキスタンの生命線であるインダス川の水流も、
アラビア海へたどり着く頃には
弱々しい細流となってしまうこともある。
コロラド川は米国南西部最大の川だが、現在はめったに海までたどりつけない。
過去数年間で水の需要が増え、
川から引かれた分水路はしょっちゅう干上がっている。
アジアでも状況は同様である。
アラル海へ流れ込む二河川の一つアムダリア川は
毎年一次的にせよ干上がっており、
アムダリア川から流れ込む水量が大幅に減ったので
アラル海は縮小しつつある。
このままではアラル海は消滅してしまい、
古い地図上にしか存在しなくなる日が来るかもしれない。
中国を流れる二大河川のうち北部に位置する黄河は、
1972年に初めて数週間干上がるという事態が発生した。
そして1985年以降、ほぼ毎年断続的に黄海まで届かず、
海への窓口である山東省にすらたどりつけないこともあった。
地下水位が低下しているため、井戸が枯れ河川は姿を消しつつある。
山西省の主要水路である汾河は、
以前は省都の太原を通り抜け、黄河と合流していたが今はもう存在しない。
水不足を示すもう一つの兆候は湖の消滅である。
中央アフリカのチャド湖の面積は
過去40年間でおよそ95%縮小した。
降雨量の減少、気温の上昇、
チャド湖へ流れ込んでいた水が
灌漑で他へ引かれるようになったことなどがその原因である。
中国では河北省だけでも約1,000の湖が消えてしまった。
また、世界の重要な農業地域で地下水位が低下しつつある。
中国穀物収穫量のほぼ三分の一の生産地である華北平原、
インド穀倉地帯のパンジャブ地方、
そして米国の主要穀物生産地方である
ロッキー山脈東の大草原地帯などがその例だ。
北アフリカと中東のほぼ全域で人々は水不足に苦しんでいる。
アルジェリア、エジプト、イラン、モロッコでは、
穀物供給の40%以上を輸入に頼らざるを得なくなり、
人口の増加で輸入穀物への依存率は上昇し続けている。
人口7,000万の中東で最も人口密度が高い国の一つイランも、
深刻な水不足に直面している。
急成長を遂げている大都市のひとつであるマシュハド東部にある、
イラン北東部の肥沃な農耕地チェナラン平原では、
給水量が急速に減っている。
灌漑とマシュハド近郊の街への水供給を目的として平原で井戸が掘られたせいで、
最新の公式推計値によると地下水位が2001年に8m低下し、
水需要は帯水層に水が涵養する早さをはるかにしのいでいる。
イラン東部各地で地下水位が低下し多数の井戸が枯れたために、
水が入手できなくなった住民が村を捨てるところも出てきている。
イランは、水が枯渇して人々が住むところを追われてしまうという
水難民の可能性に直面している最初の国の一つである。
人口1,900万のイエメンでは、国のいたるところで
地下水位が年2m以上の割合で下がり続けている。
首都サナアがある盆地では、水の使用が涵養する量の5倍もあり、
地下水位が年に6mずつ下がっている。
最近井戸を作るために2キロ掘ったが全く水が出なかった。
新たな水供給源が見つからなければ、
2010年までにイエメンの首都には水がなくなってしまうだろう。
水安全保障を考える際、
一国で一人当たりどれだけの水があるかを見るという方法もある。
1995年には18カ国の1億6,600万人が一年当たり
1,000立方メートル以下の真水しか使えず、
この量で食料の調理、飲水、体を洗う分など
全てをまかなわなければならなかった。
2050年までに39カ国で一人当たりの水供給量は
1,000立方メートル以下の水準まで落ち込むことが予測されており、
その頃には17億の世界人口が水不足で苦しんでいることになるだろう。
帯水層の枯渇と灌漑用水が都市部へと転用されているせいで
世界中で灌漑地が減りはじめる日がくるだろう。
しかし、政府からの公式な情報を基にした
国連食料農業機構(FAO)のデータによると、灌漑地は拡大傾向にある。
例えば、最新のデータである1998年から1999年の間で、
灌漑地は2億7,100万ヘクタールから2億7,400万ヘクタールに拡大した。
この1%増加という数字は心強いが、新たな灌漑地開発の情報を、
灌漑地減少の情報よりも政府はずっと良く把握していることを考慮すれば、
これほど増加していないと見ていいだろう。
世界の灌漑用地の歴史的成長は止まって、
用地は縮小傾向にあると考えるのが妥当かもしれない。
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